カテゴリー「寝具のこと」の記事

もやっとすること

2026年7月5日 / えびすやにあるもの, 寝具のこと, 掛ふとん, 日々の話, 羽毛製品

そう!凄くもやっとするのです。お客様がとある所に弊店で購入された羽毛ふとんをクリーニング依頼されたそうなのですがその時に…    

 

 

『生地が弱ってきて羽毛が吹いてるのでこれは仕立て直ししないといけない!』  

 

 

  と言われたのですが、どうも納得がいかずクリーニングお願いしてふとんを預けて帰ってこられた後に弊店にその旨をご相談されたのです。羽毛ふとんは長年使用すれば生地も弱ってくるのは確かです。しかし、その羽毛ふとんは買って5年目、生地は弊店が今までに販売してきたものの中でも結構強いもの。中身も手選別のスティッキーダックダウンで、ダックダウンではあるもののかなり成熟した高品質のものです。普通に使っている限りは噴出す要素が何処にもないのです。    

 

 

 

 

羽毛が噴出す主な原因は

 

 

①生地の目が緩んできて細かな羽毛が生地から出てくる。
②どこかに破れがある
③フェザーが突き抜けて小さな穴が開いている



こういったことが挙げられるが、お客様が不審に思ったのは恐らく噴出している気配がないからでしょう。噴出していればふとんのカバーの中で出てきた羽毛が散見します。破れていれば舞います。③の場合は穴を見つけたりするのはかなり難しいので①②なのかと思います。しかし…。生地が弱って、羽毛が噴出している状態でクリーニングを受ける事が考えにくいのです。破れていれば問題外ですし、生地が弱っている状態でクリーニングをすれば余計に生地の目が緩んで吹き出しが増えると思うのですが。。。そもそもスティッキーダウンは粒が大きく、鈴なり状になっておりのでファイバーが出来にくく噴出しにくいという特徴もあるのです。 お客様と私の結論は不安を煽っての『セールストーク』でしょう 。という結論に至りました。




確かに5年程度くらいから仕立て直しをすれば、確かに羽毛を良い状態で維持出来ると思いますので仕立て替えをお勧めするのは問題はありません。ただ…。不安を煽って誘導するのはどうなのか?お客様の話を聞く限りはどうもホントに吹き出しているとは思えません。
    お客様と僕とでもやっとしたお話。 ちなみに品質や状態次第ですので断定的には言えませんが目安として4~5年でクリーニング、8~年でリフレッシュかな?と思っております。羽毛もそんなに頻繁に洗わなくても良いかと思っています。それは洗い過ぎると生地の目が緩みんで吹き出しの原因になるのと、羽毛の油脂分が抜けてくるからです。ただ、何もせず、放置はダメです。普段のお手入れ(カバー交換、干す)をする事、時期が来たらクリーニングやリフレッシュをする事。皮脂が羽毛に付着していくと羽毛同士がくっついて絡みます。そしてダウンが千切れてしまい痩せてきます。



そろそろ、クリーニングやリフレッシュをした方が良いのでは。。。と気になりましたら弊店にご相談ください。生地は勿論、中身を取り出して診断します。羽毛はここ最近、高騰してきています。大事に長く使えるようにちゃんとお手入れをしましょう!  

 

 

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羽毛ふとんの状態を見て貰えませんか?

2026年5月2日 / 寝具のこと, 掛ふとん, 羽毛製品

お客様から『今、使っている羽毛ふとんの状態ってどうなのか見て貰えませんか?』とのご相談。ふとんは中身が見えないのでどんな品質のものが入ってるのかも、どんな状態になっているのかもわかりません。ある意味、ブラックボックスですね。口を少し開けて中を取り出してみますと…。  

 

 



パッと見たところ、大粒の芯のある良いダウンがあるように見えますが…。



 

大きな塊を分解するとこんな感じになりました。一見大きく見えたのは羽毛同士が固まり玉になっていたんですね。雪だるまを作る時をイメージしてみて下さい。最初は小さな雪玉が雪の上を転がせばどんどん大きくなりますよね?その状態がふとんの中で起こっている訳です。

 

 

これは羽毛が皮脂や汗でベトツキ始めて、それが摩擦によって絡み出し、徐々に大きくなったものが先程のパッと見、大きく見えたダウンです。これが進行していくとふとんの中でゴロゴロと玉が大きくなり、そして数も増えていきます。最終的には羽毛の羽枝(毛足)が千切れ、羽毛が痩せていきます。やがて最初ふっくらとしていたものがペタンコになり保温力が状態になっていきます。   これは徐々に羽毛が玉になり始めてきている初期段階でまだ絡みがきつくないので早めにリフレッシュ(ふとんを解体し完全洗浄をします)をすれば回復します。この絡みが見られる原因は汗や皮脂汚れの他にキルトのマス目と充填量のバランスが悪く羽毛が動き過ぎていること(これが羽毛が絡み合う原因に)をお伝えさせて頂きました。

 

 

   実は新品の羽毛ふとんを作るよりも傷みが出始めてる羽毛ふとんをリフレッシュで作り直す方が難しいのです。新築の家を建てるよりもリフォームの方が技術がいるのと同じ様な感じじゃないでしょうか?『解体して洗浄して、決まった側生地に、決まった量だけ羽毛を入れて終わり!』だけするならばそんなに難しくないのです。『羽毛の質と状態を見ながら、今の問題点を出来る限り解決しして寝心地を良くしよう』とするならば難しいのです。シッカリと見立てをする必要があります。    

 

 

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羽毛ふとんは洗い過ぎてはいけない

2025年4月8日 / 寝具のこと, 羽毛製品

どれくらいの頻度で羽毛ふとんを洗いますか?


  今日、来られたお客さんと話をしてると『夏前には毎年、羽毛ふとんをクリーニングに出すのよ』と仰られます。いつもクリーニング屋さんからキャンペーンの案内があるからだそうです。しかし、これは危険をはらんでいます。弊店でも羽毛ふとんのクリーニングを受けておりますので洗濯を否定する話ではありません。



えびすやがおススメする目安としては4~5年に一度くらいでいいんじゃないかと思っています。弊店ではまだご購入されてから日が浅いものや最近洗ったばかりのものは洗ってはいけない理由をお話ししてお受けしない様にしています。
   


洗わない劣化と洗う劣化があります


    何故、洗いすぎるとダメなのか?羽毛ふとんの生地は羽毛の吹き出しを防ぐために生地の目詰め加工が施されています。洗えば洗うほど加工が緩んでいき、通気性が上がり、羽毛が噴出しやすくなります。特に一番、流通量の多いサテン地は吹きやすいです。(その代わり柔らかく身体にフィットしやすい大きな利点があります) 頻繁に洗ってメンテナンスをするよりも日干ししてください。日干しは一般的には避けた方が良いと言われますがそれは紫外線による生地の劣化を懸念するからです。僕はそれを防ぐためにカバーを掛けたまま干してます。羽毛は吸湿発散が良いので長時間干す必要はありません。    



 洗わない劣化と言うのは中にしみ込んだ皮脂が羽毛をべたつかせ、そして絡ませ、最後にはダマになってしまったり羽毛の羽枝が千切れて壊れてしまいます。そうやって羽毛がドンドン痩せていきます。ですので先程、目安で洗って下さい。  

 

 

吹き出しやすいものとそうでないもの

 

 

    吹き出しやすい羽毛布団とそうでないものがあります。自分が洗ってみて感じるのは平織の生地は吹き出しにくいです。洗濯しても生地が安定しています。(ただし生地がこなれてくるまでは硬い、カサつきがあります)また質な羽毛を使っているものは吹き出しにくいです。それは羽毛が大きく、ファイバー(羽毛が千切れたもの)、ゴミなどが少ないからです。良い羽毛でも劣化してくると吹き出します。



最終的には羽毛のリフレッシュを



 2度くらい洗い10年くらい使用したものは中身を解体して完全洗浄をする羽毛リフレッシュをお勧めします。羽毛ふとんはシングルロングサイズで一般的なものだと20マス(当店オリジナルは30マス以上にしています)に区切られています。その区切りの中で洗って、乾燥させるので羽毛が完全に開ききりません。 そして10年も使えばそれなりに羽毛も劣化が進みますので劣化したものを取り除き、新たな羽毛を充填することで羽毛布団の寿命を延ばす事が出来ます。昨今、羽毛価格が高騰してきてますので品質の良いものは劣化が進行する前にリフレッシュをしてください。

 

まとめ


◎羽毛ふとんは頻繁に洗い過ぎない
◎目安は4~5年
◎吹き出しやすいものと難いものがある
◎10年を目安にリフレッシュ




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ふとんのえびすや
京都府京丹後市峰山町呉服6
(京都銀行峰山支店前)
定休日:ほぼ無休(不定休)
※御来店前に連絡を頂けると幸いです
営業時間:AM9:00~PM7:00

 

 

Gamada Hidemasa

 

睡眠や寝具の事はプロの目線で、丹後の神社や
歴史の事はよく理解せず書き綴っております。
寝具製作技能士、上級睡眠健康指導士
羽毛診断士(ダウンプロフェッサー)等の
資格を持ってます。お気軽にご相談下さい。
お越しの際には連絡を頂けると幸いです。

 

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