■羽毛リフレッシュの値段が解りにくい■
今日は何故か、朝から羽毛ふとんのリフレッシュの値段の問い合わせがちょくちょくあるのでここでお話してみたいと思います。
通常、羽毛ふとんの仕立て直しの価格は解りやすい様で案外わかりにくいんです。
一括りで値段と言いましても、羽毛の洗浄方法だけでも色々とあります。ふとんの側地を裂いて中身を取り出して専用の機械で洗うもの(えびすやはこれを採用しています)もあれば、ふとんを丸ごとクリーニングをしてから取り出すもの。スチームを当てて膨らますもの。側地だけ交換というものもあり、これだけでかなりに金額差があり、側地もポリエステル100%もあれば軽くてしなやかな綿100%の生地もあります。規格品を中国で大量生産で作っているか、国内で使いやすさを考慮しながら個別につくるのか?これだけで相当の価格差が出てきます。
今回は全てお話をすると長くなるので今回はコースのお話をさせてもらいたいと思います。
■『○○○コース○○○円』??■
羽毛リフレッシュの広告を見たとき
『○○○コース○○○円』
そんなのが松竹梅の様にいくつかあって、【○○○コース○○○円』は生地はこれで足し羽毛は○○産ダック90%を200g】と内容が掛かれているかと思います。これは予め側生地も縫製も足す羽毛の種類や量が決められており、それをお客さんに選んで貰うのが一般的になっております。見やすくて解りやすいですよね。
しかし、これは画一的過ぎるのです。リフレッシュで拝見させてもらう羽毛ふとんで同じ品質、同じ劣化具合のものは存在しないという事です。たとえ同じものを同じ期間使っていても同じ状態で劣化はしていません。解りやすいのはご夫婦の場合です。一緒に持ってこられるとどちらが奥様でどちらがご主人かが凡そわかります。これらを一括りに出来るのか?という事です。
■より良くするにはコースで一括りには出来ない■
当然の事ですが状態が良ければ足し羽毛は少なくなりますし、劣化が酷ければ足し羽毛はたくさん必要になります。もちろん、生地によっても価格は変わります。それを数パターンのコースにあてはめる事は出来ませんし、都合の悪いミスマッチも生じます。
例えば200gを足してくれるコースがあったとします。羽毛の状態が良く、洗浄後の目減りも少なく、足す必要がなくても足されます。更に価格優先の安いコースを選んだ場合、元々の羽毛よりも品質が劣ったものが足される場合もありますし、安価な故に元と比べて生地はゴワゴワ、思ったように膨らんでいない…。しなければよかった…。という事もあります。
数パターンに括ってしまうから生じる問題だと思います。もっと弾力的にケースバイケースで見て行けば、そういうミスマッチも減らせて、他に困っている事や改善したいことがあれば同時に手を加えて弾力的に対応、改善させることが出来ます。
その為には羽毛の状態を把握するためには中身見る必要があります。なので、劣化が進み過ぎていると判断した場合は残念ながらお断りをし、新しい製品を購入して頂く事をお勧めする場合もあります。何故なら無理にリフレッシュをしても費用が嵩むうえ、回復具合もイマイチになってしまうからです。
この動画は中身がどうなっているのか?このふとんはまだ使えるのか?見て欲しいとのご相談で開けたものです。摘まんでいるダウンは超大粒の良いダウンに見えるかもしれませんがこれは小さなダウンが雪だるまのようにくっついて玉になって絡んでいます。これはやがてダウンが壊れて細かく千切れていく、あまり良くない状態です。
1度、過去にリフレッシュウをしてかれこれ30年目のふとんです。普段からカバー交換や干すことをマメにされてるので年数を考慮するとよく頑張っている方ではありますが劣化具合を考えると先延ばしせずそろそろリフレッシュをした方が良いのと側地縫製に問題があり使いにくそうでしたのでその辺の改善点、洗浄時に発生する羽毛の目減り分と補強分を予測、同等の生地と縫製の改善をするればこれくらいかかるだろうとお話をさせて頂きました。
経験で予測を立てたとしてもずれは生じる事もあります💦新しいものを新調するよりも難しいのはそこなのです。
■長く使う事を考えると雑なリフレッシュはしない■
それぞれの羽毛ふとんは同品質、同状態ではないですし、お客様の希望も違いますので表面的に
『○○○コースは○○○円』
ちょっと違うのかな?と僕は思うので弊店ではその都度、中を開けて見積もるようにしています。劣化具合に対して何処まで手を付けるのか?出来るだけ良くするのか?予算を抑えるのか?予算を抑えるとどうなるのか?各々の生活シーンもあります。そういったお話をしながら決めていくのが良いのでは?とえびすやではそういう形を取らせて頂いています。当店としては出来るだけ良い状態に改善し長く快適に使って頂きたいと考えております。
昨今、羽毛の相場が高くなってきています。羽毛ふとんの仕立て直しをして長く使って行くのがベターだと思っています。だからこそ、雑な羽毛リフレッシュをせず現状を把握した上で、キッチリとされる事をお勧めします。
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