カテゴリー「寝具のこと」の記事

羽毛ふとんを選ぶ時、ココは押さえておこう!

2022年11月10日 / えびすやにあるもの, 寝具のこと, 羽毛製品

 先日、羽毛ふとんの仕立直しのご相談を頂きました。えびすやは業者さんへの丸投げはしません。まずは中身の状態を確認します。何故なら、劣化が激しかったり、羽毛の
品質が低ければ
折角、仕立て直しても仕上がりが悪かったり、新しい羽毛を沢山足さないと回復しないのです。新しい羽毛を沢山足すのであれば、新しいものを買った方がよくなってしまい、仕立直しの意味がなくなってしまいます。

 

 

 

 

 う~ん。残念ながらかなり傷んでいました。今回は羽毛リフレッシュはしない方が良いですよ。心苦しいですがそうお伝えさせて頂きました。

 

 

 

 もう一度、ミシンで口を塞ぎなおし、コンパクトに折り畳んでクッションカバーに入れる。

 

 

 

 そしてクッションとして再利用されてみては如何ですか?ご提案させて頂きました。

 

 

 そして、羽毛ふとんは新調することになりました。

 

 

 

 会話の中でお客様は

 

 

『えびすやに行けばちゃんと選んでくれると思った』

 

 

 と嬉しいお言葉を頂きました。(^^)えびすやと一般的な量販店との決定的な違いがあります。それはえびすやではポリエステル混の生地の羽毛ふとんは勧めないという事。寝具売場に行って品質表示を見てみて下さいほぼ9割くらいポリエステル混やポリエステルの生地の羽毛ふとんです。えびすやはこのポリエステル混の生地が嫌なのです。綿100%からポリエステルの生地に変えるだけで価格は一気に安くなります。その代わり寝具としての機能性が奪われ、羽毛の大きな特徴、調湿性が生地によって邪魔されます。ポリエステル製の生地は通気が悪く湿気を吸収しません。という事は羽毛の調湿性は活かされていないそして、吸湿性が乏しいので生地の表面に水分が溜まりやすくベトツキ易い。だから、扱うのが嫌なんですね…。ポイントは沢山ありますがまず、生地の素材、ちゃんとチェックしましょう!

 

 

えびすやの得意な仕事

 

羽毛ふとん・枕・綿ふとん、オリジナル寝具オーダー等の製作事例は⇒こちら
1人1人の身体に合わせ寝易くする寝具調整の事例は⇒こちら

 

 

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10月9日放送『情熱大陸』にてふとん職人が

2022年10月11日 / 寝具のこと, 日々の話, 綿製品

同業者として嬉しいですね!(^^)

 

 

 

 

 名古屋のふとん屋さん、『丹羽ふとん店』さんが情熱大陸にご出演されていました。お噂は以前より聞いておりますが地域が全然違いますので残念ながらお会いした事はありません。

 

 

 

 

 番組の中で『木綿ふとんはもう古臭いという人も結構いますけども…』と一説ありましたが、僕自身も自分がふとん職人をするまではそう、どこかで思っていました。先代が職人であるにも関わらず(^^;しかし…。自分が職人として仕立ててみるとその良さが解るのです。確かに重く量販店の寝具売場に行けば軽いポリエステルのふとんが山の様にあります。でもそこには木綿独特の風合いであったり温もりはありません。特に天日に干したふとんはお日様の匂いが最高です。

 

 

 年代の若い、ポリエステルやウレタン、アクリルなどの石油系素材に慣れ親しんだお客様は木綿のふとんに寝転ぶとその違いが一目瞭然でご購入される方が案外多いのです。丹羽ふとん店さんの情熱大陸のご出演が消費者も販売者も共に木綿ふとんの良さを見直す切っ掛けになればと思います。ちなみにTVerにて10/16日(日)まで無料で見られますのでふとん職人がどうやってふとんを作っているのかが見る事が出来ますのでご興味がある方はこちらから

 

 

えびすやの得意な仕事

 

羽毛ふとん・枕・綿ふとん、オリジナル寝具オーダー等の製作事例は⇒こちら
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何故、綿花栽培が日本から消えたのか。

2022年9月11日 / 寝具のこと, 日々の話

先日、河内木綿を栽培されている方の所へ勉強に伺ってきました。
私、機織や紡績の事、綿花栽培に関しては良く知りません。(^^;
ただ、自信でふとんを仕立てるので綿の感触というのは手が
覚えているんですね。

 

 

インド綿ほど、硬くはないがメキシコ綿ほど柔らかくもなく
油脂分はエジプト綿ほどでもないが強く、綿にヌメリ感がある
といった感じでしょうか。独特の風合いがあります。繊維は
短く、インド綿に近い感じがします。

 

 

 

綿畑で見せて頂いた河内木綿。茶吉庵の萩原さん曰く
河内木綿は非常に品質が高く、綿花が収穫されるまでに
既に売先が決まっている先物取引状態で凄く人気がある綿
だったそうです。河内木綿の織物を見せて頂きましたが
凄くシッカリしてて強い生地なのです。

 

 

明治に入ると外国から紡績機が入ってきます。
これが日本から綿花栽培を駆逐してしまうのです。
結論から言いますと先程、書きましたが河内木綿
(和綿全般)は繊維長が短いので西洋の紡績機では糸が
紡げなかったのです。やがて輸入綿へと取って代わられて
しまいました。

 

 

綿繰り、打綿、糸紡ぎ…これを手仕事でするのか
西洋紡織機でするのか結果は明らかですよね。

 

 

しかし…。西洋から紡織機が本格的に入ってくる前に
臥雲辰致(がうんたつち)という人が和製自動紡織機(ガラ紡)を
発明しています。水力を動力にして『ガラガラ』と音を立てながら
ゆっくりと糸を紡ぐ、なんとも牧歌的な紡織機を発明しました。
この発明はかなり画期的で一時期、この紡織機が全国を
席巻しました。

 

 

しかし、この紡織機の欠点。繊維の長いものが紡げず
速度が遅い。西洋の紡織機は速度が速く生産効率が高ったのです。
同時に入ってきた輸入綿(繊維が長い)とともに和綿と
ガラ紡を衰退させました。。。

 

 

今はごくわずかではありますがガラ紡で紡いでいるところが
あります。(さすがに水力ではないですが)
糸の太さは安定しにくいので太さにムラがあり
糸はとても柔らかく風合いが優しいのが特徴です。
これがとても肌への当たりが柔らかく心地よいんです。

 

 

今でも日本で綿栽培が盛んに行われていたら
どんな感じだったのでしょうね?お話は聞けませんでしたが
河内木綿もガラ紡で紡いでいたのかも??

 

 

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ふとんのえびすや
京都府京丹後市峰山町呉服6
(京都銀行峰山支店前)
定休日:ほぼ無休(不定休)
※御来店前に連絡を頂けると幸いです
営業時間:AM9:00~PM7:00

 

 

Gamada Hidemasa

 

睡眠や寝具の事はプロの目線で、丹後の神社や
歴史の事はよく理解せず書き綴っております。
寝具製作技能士、上級睡眠健康指導士
羽毛診断士(ダウンプロフェッサー)等の
資格を持ってます。お気軽にご相談下さい。
お越しの際には連絡を頂けると幸いです。

 

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