カテゴリー「寝具制作事例」の記事

寝具製作事例No.138『羽毛ふとんサイズ変更リフォーム』

2019年11月17日 / えびすやにあるもの, 寝具のこと, 寝具制作事例, 羽毛製品

今年は暖かいせいでしょうか?11月後半に
差し掛かっても羽毛ふとんのリフレッシュ・リフォームの
ご注文を頂いております。

 

 

今回の事例は
羽毛ふとんがベッドからずり落ちるとのご相談。
原因は羽毛ふとんに羽毛を詰めすぎる事で
膨らみ過ぎ身体に沿わない、ずり落ちるそれを
解決したいとのお話。

 

 

当初、お客様は羽毛ふとんに原因があるとは
全くお考えになっておられず、なぜそうなるのかを
お話しすると『新しく買いなした方が良いですか?』
尋ねられましたがそれを判断する前に羽毛診断を
行いました。

 

 

 

状態の劣化具合は一般的なそれなりの状態で
十分リフレッシュ・リフォームが可能です。
ですので新調よりもリフレッシュ・リフォームを
おススメさせて頂きました。こちらの方が
価格も抑えられますし、リフレッシュをする
事でまた寿命も伸びます。

 

 

 

 

もう一つ、リフレッシュをおススメした
訳にだセミダブルロングサイズをお預かりし
シングルロングサイズへとサイズダウンを
おススメしておりました。そうする事により
現在、セミダブルサイズのベッドにセミダブルロングの
羽毛ふとんを使うケースが多いのですが
この場合、シングルロングサイズを使われる
事をおススメします。そうする事でふとんのダレが
減り下に引っ張られにくくなり軽くなり、下へ
ズレにくくなります。

 

 

そしてサイズダウンの場合は足し羽毛が
少なくなるメリットもあります。そしてその時に
3X5マスの縫製から画像の様な5×6マスへと
作り変え、バランスの悪い充填量も調整して
フィット感を高めます。フィットするか
どうかは非常に重要です。

 

 

 

単に羽毛を洗浄し、新しい側生地に詰めれば
良いという訳ではなく、新たなものに作り変える
訳ですから同時に問題点を解決する事も
重要じゃないでしょうか?

 

 

 

えびすやの得意な仕事

 

 

 

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寝具製作事例No.137『ふとん職人の癖』

2019年11月15日 / えびすやにあるもの, 寝具制作事例, 敷ふとん, 綿製品

先日、寝具製作技能士の講習会に参加した時の事。
僕には敷ふとんを作るととある箇所が窪みます。
もちろん、そのまま放っておく事はせず修正をします。

 

 

その事を先輩に話してみると癖はそれなりに
職人それぞれにある様でして、内閣総理大臣賞を
受賞しているお師匠に聞いてみても癖はあるそうです。
それが解っているから先手を打ってその癖が出ない
様に作り上げるそうだ。寝具製作技能士歴4年の僕は
まだまだ道のりは長し!だけど伸びしろもある?( ̄ー ̄)ニヤリ
ご注文お待ちしております。

 

 

その時の講習会で幾つかの癖の修正方法を自分なりに
考えてみた事とわたの配分を少し変えてみました。

 

 

 

以前よりも見た目はシャープな感じになったかな?
仕立て直しの場合は綿の状態や綿の種類、
ポリエステル綿の有無などで綿質がバラバラなので
同じ状態には仕上がりませんがそれが面白い所でも
あります。今回は綿100%の綿をそのまま打ち直し
1.5㎏の足し綿をインド綿で仕立てております。

 

 

 

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寝具調整事例No.35『原因はカバー?羽毛ふとん?』

2019年11月12日 / えびすやにあるもの, 寝具制作事例, 寝具調整事例, 掛ふとん

今回の記事はどちらかというと製作事例に
近いかもしれませんがこういうご相談も
ちょくちょくある事例ですのでご紹介します。

 

 

 

えびすやでは今使っている寝具について
相談がある場合、持ち込みをされるケースが
多くあります。僕もそちらの方が問題点や
原因がハッキリしてフィードバック
しやすいのです。

 

 

 

今回のご相談は

 

 

 

『別注で作ったカバーが10㎝近く
  余ってしまうので寸法を調整してほしい』

 

 

それを確認する為にカバーとふとんを
僕が留守中にお店へ届けて下さっていました。
確認をしてみると…。

 

 

 

 

 

カバーを掛けてみると寸法が余るどころか
遊びが殆どないくらいにピッタリです。
この状態で10㎝を寸法をカットすると
羽毛ふとんが寄ってしまい硬くなり肌沿いも
悪くなりますのでカットは出来ません。

 

 

しかし、お客様は10㎝近く余っていると
仰います。これはカバーを作った縫製工場さんに
問題があるのでしょうか?お客様の思い込みでしょうか?
それともふとんに問題があるのでしょうか?

 

 

 

まずはカバーは問題なくピッタリと合ってます。
お客様の思い違いなのか?現時点では確かに
合っていますがお客様の思い違いではありません。
そうしたらふとんに問題があるのか…。

 

 

 

先に結論を言いますと
問題はふとんですね。

 

 

見ると解りますが物凄く膨らんで見えませんか?
凄く膨らんでるから暖かそうに見えます。
使い心地よりも見た目重視の縫製が施してありました。
その縫製の仕方と羽毛充填量のバランスが悪いのです。
身体のフィット感も悪いかと思います。

 

 

 

その縫製の仕方とバランスの悪さが原因で
使用中に丈が縮むのです。それで更にフィット感が
悪くなり、肩口に隙間が出来ます。隙間が
出来るから無意識にふとんを引っ張り上げます。
カバーの生地もふとんの側生地もとても質の良い
もので滑らかな素材でしたので生地だけ掴んで
引っ張ると…。カバーが余ってしまうのです。

 

 

 

羽毛ふとんの細かい解説をすると
話が長くなるので割愛しますが縫製の仕方と
充填量に問題があると側生地や中の羽毛が
いくら良い素材を使っていても保温力が意外と
無かったり、使い勝手が悪かったりするのです。

 

 

 

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ふとんのえびすや
京都府京丹後市峰山町呉服6
(京都銀行峰山支店前)
定休日:ほぼ無休(不定休)
※御来店前に連絡を頂けると幸いです
営業時間:AM9:00~PM7:00

 

 

Gamada Hidemasa

 

睡眠や寝具の事はプロの目線で、丹後の神社や
歴史の事はよく理解せず書き綴っております。
寝具製作技能士、上級睡眠健康指導士
羽毛診断士(ダウンプロフェッサー)等の
資格を持ってます。お気軽にご相談下さい。
お越しの際には連絡を頂けると幸いです。

 

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