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寝具製作事例No.136『羽毛を混ぜてふとん再生』

2019年11月8日 / えびすやにあるもの, 寝具制作事例, 掛ふとん, 羽毛製品

羽毛ふとんのリフレッシュのご依頼があり
その前の品質の診断が先程おわりました(^^)

 

 

 

一枚づつ、少しだけ羽毛を取り出し
検品用の透明な筒に入れて
品質レベルとの状態を調べて
5段階評価の格付けをしていきます。

 

 

これは偶然の一致なのですが
三枚ともホワイトグース95%。
しかし、一点はヨーロッパからの輸入品、
値段はかなり高めですがいい羽毛を使う国内メーカー。
もう一社は既に廃業しているのですが
品質表示の内容を盛っているケースが散見する
メーカーさんの製品。(今回は盛がなし)

 

 

同じホワイトグース95%といっても
品質はバラツキがあるもの劣化が
少なく状態が良いと判断しましたので
今回はこの3枚で二枚のホワイトグース95%の
シングルの羽毛ふとんを2枚つくるのか、又は
3枚を作り不足分をマザーグースクラスの
足し羽毛をして補うかになります。

 

 

 

品質表示が同じでも
羽毛のレベルが同じとは限らないんです。
デパートに行くと解りやすいかもしれませんね。
品質表示の表記が同じくらいの羽毛ふとんを
最上階の催事売場の特売品のものと
寝具売り場のメーカー正規のものとを
押したり触ったりすれば違いが判ると思います。
当然値段も全然違います。やはり現物を
自身の目で確認するが一番ですね。

 

 

話がそれてしまいましたが

 

 

中の羽毛が汚れ、湿気を含んだ状態で長期保管を
していたのでは?と思います。羽毛が千切れたものや
羽毛同士の絡みが目立ちました。他の部分も取り出しましたが
もっと劣化が進んでましたのでリフレッシュはしないと
判断をしました。先程の様な羽毛にふんわりとした感じがしませんよね。

 

 

もう一枚は一度も使用した形跡がなくタグが
付いたままでしたが中身を取り出すと通気性のない
収納ケースでの長期保管のせいでしょうか羽毛が
ピリングが目立つので洗浄はせずスチームでほぐし
羽毛を開かせふんわりとさせ、元々の生地が
硬い生地でしたのでソフトな身体に沿いやすい生地と
縫製でフィット感を高めてリフォームをします。

 

 

ここで疑問があるかと思いますが
先程の最初の3枚と後の1枚は何故別々なのか?

 

 

通常は個別でリフォームを行いますが
状態や品質がそこまで大きな差が無い場合は
複数枚同時に洗浄する事によって個別にする
よりもコストが下げられるメリットがあります。
しかし、品質に差がある場合に同時に洗浄を
して混ぜてしまうと品質の高いモノの場合
足を引っ張られて、品質が下がってしまうからです。
ちなみにこの場合はダックダウン90%。
普及品と高級品の差があるので混ぜられないのです。
ですので同時期に買った同じものを同時に
リフォームしたり今回の様なたまたま近いものが
複数枚ある場合でないと出来ないのです。

 

 

特に高価な品質の良い羽毛ふとんをリフォーム
する場合、よい羽毛は丈夫ですし、丁寧にメンテナンスを
されていると羽毛の状態は良いです。ですので
元々のお使いの側生地・羽毛のレベルで仕上げても
買ったお値段に対してかなり安い値段で再生が出来ます。

羽毛ふとんの中身を取り出し診断をしていますと
経験上、ホントに良いモノは仕上がりが良いと言うのが
よく解ります。良いものをリフォームされる場合は
四角四面に〇〇〇〇〇円コースといった様な選び方では
なく、素材をよく見て出来るだけそれを活かす様な
リフォームをされる事をおススメします。

 

だって、折角良いものを買われたわけですから。

 

 

えびすやの得意な仕事

 

 

羽毛ふとん・枕・綿ふとん、オリジナル寝具オーダー等の製作事例は⇒こちら
1人1人の身体に合わせ寝易くする寝具調整の事例は⇒こちら
ムートン職人が目利きをした価値あるお値打ちのムートンとメンテナンス⇒こちら

 

 

 

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羽毛ふとんのリフレッシュのポイント

2019年6月28日 / えびすやにあるもの, お知らせ, 掛ふとん, 羽毛製品

先日、「えびすやさんのブログ見てますよ」と言われ
ビックリしました。見て下さるというというのは
嬉しい事ですね。そんなにアクセス数やコメントが多い
訳でもないこのサイトを見てくれてるんですね。
有難うございます。

 


さて、昨晩からどんな風に表現しようかな…。
と考えてた『ねこじゃらし(地域コミュニティ誌)』への
広告の文章…。やはり今回も羽毛のリフレッシュ
リフォームのお話。結構、お問い合わせを頂く話です。
そこで今回はそれをテーマにしてお話をしたいと思います。

 

 


例えばとあるメーカーの〇〇〇と言う製品を買うと
します。型番が同じであればどこで買っても同じものが
手に入るはずですがこういうものは値段も仕上がりも
技術もバラバラ。ましてや同じ工場でやってたとしても
その店の考え方や支持の出し方で丸っきり違う。
依頼をされる方も何処にお願いするかで差は凄く出ます。
安ければ安いなりになる可能性も高いです。


えびすやの場合はこんな感じで
羽毛リフレッシュをお受けしておりますので
参考になればといいなと思います。

 

 

ちょっと分かりやすくするために
リフォーム前と後を写真に記録してみました。

 

 

 

 

結構、大粒のマザーダックを使った羽毛ふとん。
10年くらい使うとそれなりに元気がなくなってきます。
これだけ回復が可能なのです。中を開けて見ると
それなりにピリング(羽毛の絡み)があり
皮脂や汗などで羽毛にもベタつきがありましたが
元々の羽毛の質が良く、回復可能なモノであれば
こんな風に回復します。

 

 

その為にえびすやのリフレッシュは
中から羽毛を取り出し診断します。
これ、とても重要です。

 

 

 

こんな感じで取り出して
お客様に見て貰っています。
判り難い時には黒いケースに
移します。

 

 

 

 

この場合ですと
リフレッシュは出来ても…。いい状態に仕上がらない。
フェザーを軸にして羽毛が絡まり絡まり玉になって
ゴロゴロとしてる状態です。周囲にも千切れたダウンが
見受けられます。いい状態にしようと思えば新毛を
結構補充してやらなくてはなりません。

 

 

すると…。
羽毛の洗浄や除塵、乾燥などの手間を掛けた上で
沢山の羽毛を詰めると…。新しいのを作るのと
変わらなくなってしまいます。では新毛をたくさん
詰めずに作ると…。全然、膨らみがなく暖かくない
そんなふとんになります。それならリフォームなど
しない方がよい訳です。

 

 

ですので何でもかんでも
お受けする事はありません。ダメなものはダメで
お断りしています。特に値段の高いものを
買われているのに中身に質が酷かった場合などは
お伝えしにくいですが…。

 

 

えびすやはプレミアムダウンウオッシュという
仕上げをしておりますがリフレッシュと一言で
言っても千差万別なのです。
大まかにわけると3つに分けられます。

 

 

 

pure ふとんを解体し、中の羽毛を個別 (袋に入れたものは除く)に専用 洗浄機で水洗いし、羽毛の汚れを取り除き、必要に応じ足し羽毛を 施した後に、新しいふとん生地で 仕立て直し加工をしたものです。
dau 水を使用して羽毛の汚れを取り除き、 必要に応じて足し羽毛を施した後に、 新しいふとん生地で仕立て直し加工をしたものです。ただし何れかの行程で ふとんの解体を行います。
huto ふとんを解体し、中の羽毛を洗浄せず (スチーム処理を含む)、必要に応じて足し羽毛を施した後に、新しいふとん 生地で仕立て直し加工をしたものです。


日本羽毛製品協同組合様より抜粋

 
 

同じプレミアムダウンウオッシュでも
実はかなり差があり、仕上がり具合に差が
出てきます。

 

◎例えば除塵はどれだけ丁寧にするのか?
◎羽毛の水分率は何%で仕上げるのか?
◎何グラム新しい羽毛を充填するのか?
◎側生地のキルトはどういうものか?

 

 

もちろん価格にも差が出ます。
詳しい内容は

 

 

 

 

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寝具製作事例No.117『羽毛ふとんをカスタム3つのご依頼』

2019年6月27日 / えびすやにあるもの, 寝具制作事例, 寝具調整事例, 掛ふとん, 羽毛製品

羽毛ふとんのリフォームとリフレッシュです。
それなりに年数も経っている事による羽毛の
リフレッシュ及びリフレッシュと同時に3つの
ご依頼を頂きました。

 

 

 

①羽毛充填量を増やしてほしい
②増やすにあたって重くならない様に
③吸湿発散の良い生地で

 

 

 

のご希望がありあました。さてどうする?
カサ高170㎝オーバーの品質の良い羽毛ですので
十分にリフレッシュに値する羽毛です。

 

 

まずは①充填量を増やす事。元々十分な量が
入っているのですが年々、寒さを感じる様に
なったとの事。それは加齢とダウンのヘタリ
でそうお感じになられた様です。

 

 

新毛ではありませんので今後の劣化を加味
して若干、元重量よりも増やしました

 

 

 

 

同じ縫製で単に重量を増やすとふとん全体が
硬くなり身体に沿わなくなりますので縫製に
修正を加えます。生地の重さ、縫製ダウンの
パワー、充填量のバランスは重要なんですよ!
使いにくくなります。

 


②、③の課題
吸湿発散に優れる生地です。
水を垂らすとジュワ~と染み込む素材。
生地が脱脂してあります。吸湿発散に
優れる上に洗濯耐性がある強い生地。
汗っかきの高校生の息子さんやお父さんなんかに
適しています。






元々、この生地はツイルと言って重めの生地
しかなかったのですが60サテンでも
お作り出来る様になりまいた。(えびすや定番生地です)
それにより、羽毛を増やした分よりも全体で見ると
若干軽めになりました。

 

 

元がマザーグースを使っている事もあり
ボリュームがあります。早めにリフレッシュを
して下さっていますので羽毛のダメージも少なく
回復がとても良い感じです。これ、新しく新調すれば
倍以上の値段が掛かります。品質が良く、状態の
良い羽毛は断然、リフレッシュが良いですね。



例えば、結婚の時に買われた品質の良い羽毛ふとん
10年以上経てばリフレッシュ時です。これを
ズルズル使い続けて20年経ったとします。
この10年の間に羽毛の劣化はかなり進みます。
10年でするのと20年でするのとでは全然違います。
20年の場合は出来ないケースもありますし
出来たとしても10年と同じ様な回復はしません。

 



これは丸洗いのクリーニングをしたからと言って
回復するわけではありません。クリーニング
仕立ての時は確かにふっくらとしますが羽毛が
絡みだしている場合、余計に酷くなります。

 

 

早め早めのメンテナンスがその後の寿命や
使い心地に大きく影響します。そして、意外に
思われるかもしれませんが羽毛ふとんを日干し
してる方が羽毛の状態は良いです。ふとんには
日干し✖って書いてあるのに…。(^^;

 

 

えびすやは単にコースから適当に選び
決められた範囲内の工程で決まった仕上げを
する一般的なリフレッシュではなく羽毛の
状態を見て工場へこうして欲しいという
依頼をプラスしたり、お客様の要望を加味して
カスタマイズをしています。出来るだけ良い
状態でお返ししたいと思っております。



 

 

 

 

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