寝具製作事例No.187『劣化した生地の羽毛ふとん』

2022年8月3日 / えびすやにあるもの, 寝具制作事例, 掛ふとん, 羽毛製品

寝具のクリーニングにおいて
『洗う劣化』と『洗わない劣化』があると
僕は考えています。例えば前者であれば
縮ませてしまったり、風合いが変わったり
また、羽毛ふとんでは洗う事で膨らみが減る事もあります。
そんなのが挙げられると思います。

 

 

今回の事例は後者です

 

 

 

これは弊店がオリジナルで製作した羽毛のこたつふとんです。
こたつの天板したあたりは全く汚れもヘタリもないのですが
問題は人が入る場所。そこでコーヒー飲んだり食事したり…。
汚すわけです。その汚れをずっと放置すると酸化して生地が
硬化してしまい弱ってきます。

 

 

これは普段使いの羽毛ふとんでも襟元が黄ばみ
生地がゴワゴワしてたりすることがあります。

 

 

生地が硬くなったところがカバーと摩擦して生地が
ダメージを受けていた状態でしてクリーニング依頼を
受けたのですがこういう場合はすでに破れがあったり
弱っている事がよくありますので洗うと危険が伴います。

 

 

その点を了解を頂き、業者さんにお願いをしましたが
吹き出しはありませんが生地が薄くなってる箇所が…。
やはりダメージは受けております。

 

 

本来は黄ばんで生地がごわついている様な酷い汚れの
場合は完全に汚れは取れにくいですし、羽毛リフレッシュ
おススメします。今回は少しでも現状で長く使える様に
とのご要望でさせて頂いています。

 

 

で今回は!補修生地を使い生地が弱り穴があきそうな箇所を
補修・補強しています。
ここでポイントはの補修布の角は取っておくという事。
角があるとそこから剝がれだします。
張り付ける時はあて布をちゃんとしましょう。

 

 

 

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寝具製作事例No.186『孫の記憶に残る思い出に』

2022年7月22日 / えびすやにあるもの, オススメ雑貨, 寝具制作事例

蚊帳が入荷致しました。
蚊帳には本麻や片麻などいくつか種類が
ありますが今回のご注文は綿麻です触りは
麻に比べてザラっとした感触はなく滑らかな
風合いになっています。

 

 

厳密にはオーダーではなりませんが
現在、受注生産でお作りしている為に実質オーダー品となり、
お手元に届くまでお待ちいただく事になります。

 

 

 

 

吊るとこんな感じですね。

 

 

蚊帳を実際に見てオーダーを出来る店は
この辺りではほぼほぼ皆無ではないかと思います。
オンラインでの購入はとても便利ですので
私自身も利用しますがホントに欲しいものは
出来れば実際に手に取ってみて確認するのが
一番良いと思います。特にそれなりに値が張るものでしたら
尚更ではないでしょうか。

 

 

実際に蚊帳の中に入ってみて体感してみて下さい。
想定していない事も良さも感覚的に理解できるかと思います。

 

 

今回、ご注文いただいたお客様も
実際に蚊帳の吊られているところを見て
実際にご自宅で吊っている場面をイメージされていた
見たいです。ご注文を頂いたお客様の素敵な所は
毎年、夏に遊びに来る孫の思い出の為に蚊帳の
中で寝る事で大きくなった時に
『昔、おばあちゃんの家で蚊帳で寝たよね』と
きっと思い出すと思います。ましてや僕の子供の頃でさえ
もう蚊帳を吊って寝る事はほぼほぼありませんでしたので
周りの友達が体験する事のない事を体験してる訳です。
きっとよき思い出になることでしょう!

 

 

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寝具製作事例No.185『羽毛ふとん再生のススメ』

2022年7月21日 / えびすやにあるもの, 寝具制作事例, 掛ふとん, 羽毛製品

 

 

昨年のちょうど今頃、同じ羽毛布団をお預かりしてリフレッシュを
させて頂きました。それと同じ羽毛ふとんをお預かりし
同じ仕様でお仕立てさせて頂きました。

 

 

羽毛をリフレッシュをする際、弊店はプレミアムダウンウオッシュ
採用しております。ふとんを丸洗いする形のウオッシュで
あったりスチームを充てる、洗浄はせず新しい側生地に入れ替え
足し綿のみ等リフレッシュと言ってもそれぞれ仕様が異なります。

 

 

解体し羽毛を取り出し、専用の機械で洗浄・除塵を行なわないと
思う様に羽毛が回復しません。特に使用年数が長ければ長いほど
回復が難しくなります。

 

 

今回、リフレッシュあたり従来品との仕様変更は

 

◎マス目を20マス→30マス
◎羽毛の充填量を減らす
◎側生地をシルク混→綿100%

 

 

羽毛充填量が多く、マス目の数が少ないので
身体に沿いにくい状態であったこと、シルクと
ポリエステルの混紡である為、生地の劣化による
吹き出しが早い事(今回は羽毛の吹き出しがある為に
リフレッシュのご依頼)を改善するために

 

綿100%の軽量のサテン生地を使い
新毛を足した上で充填量をいくらか減らし
従来よりも軽く、フィット感があり
羽毛を洗浄することで嵩が回復し
保温性を取り戻す処置をしております。

 

 

通常のリフレッシュは値段によって決められた
コースから好きなものを選び、規定で決められた
範囲内でリフレッシュが行われます。しかし…。
リフレッシュというのは千差万別の状態で
依頼を受けます。夫婦で同じものを使っていたとしても
劣化の仕方、汚れ方が異なります。だから
目利きを行い、要望を加えながら仕上げ方を
変える必要があるんじゃないか?とえびすやは
考えております。

 

 

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