カテゴリー「羽毛製品」の記事

羽毛ふとんのリフレッシュのポイント

2019年6月28日 / えびすやにあるもの, お知らせ, 掛ふとん, 羽毛製品

先日、「えびすやさんのブログ見てますよ」と言われ
ビックリしました。見て下さるというというのは
嬉しい事ですね。そんなにアクセス数やコメントが多い
訳でもないこのサイトを見てくれてるんですね。
有難うございます。

 


さて、昨晩からどんな風に表現しようかな…。
と考えてた『ねこじゃらし(地域コミュニティ誌)』への
広告の文章…。やはり今回も羽毛のリフレッシュ
リフォームのお話。結構、お問い合わせを頂く話です。
そこで今回はそれをテーマにしてお話をしたいと思います。

 

 


例えばとあるメーカーの〇〇〇と言う製品を買うと
します。型番が同じであればどこで買っても同じものが
手に入るはずですがこういうものは値段も仕上がりも
技術もバラバラ。ましてや同じ工場でやってたとしても
その店の考え方や支持の出し方で丸っきり違う。
依頼をされる方も何処にお願いするかで差は凄く出ます。
安ければ安いなりになる可能性も高いです。


えびすやの場合はこんな感じで
羽毛リフレッシュをお受けしておりますので
参考になればといいなと思います。

 

 

ちょっと分かりやすくするために
リフォーム前と後を写真に記録してみました。

 

 

 

 

結構、大粒のマザーダックを使った羽毛ふとん。
10年くらい使うとそれなりに元気がなくなってきます。
これだけ回復が可能なのです。中を開けて見ると
それなりにピリング(羽毛の絡み)があり
皮脂や汗などで羽毛にもベタつきがありましたが
元々の羽毛の質が良く、回復可能なモノであれば
こんな風に回復します。

 

 

その為にえびすやのリフレッシュは
中から羽毛を取り出し診断します。
これ、とても重要です。

 

 

 

こんな感じで取り出して
お客様に見て貰っています。
判り難い時には黒いケースに
移します。

 

 

 

 

この場合ですと
リフレッシュは出来ても…。いい状態に仕上がらない。
フェザーを軸にして羽毛が絡まり絡まり玉になって
ゴロゴロとしてる状態です。周囲にも千切れたダウンが
見受けられます。いい状態にしようと思えば新毛を
結構補充してやらなくてはなりません。

 

 

すると…。
羽毛の洗浄や除塵、乾燥などの手間を掛けた上で
沢山の羽毛を詰めると…。新しいのを作るのと
変わらなくなってしまいます。では新毛をたくさん
詰めずに作ると…。全然、膨らみがなく暖かくない
そんなふとんになります。それならリフォームなど
しない方がよい訳です。

 

 

ですので何でもかんでも
お受けする事はありません。ダメなものはダメで
お断りしています。特に値段の高いものを
買われているのに中身に質が酷かった場合などは
お伝えしにくいですが…。

 

 

えびすやはプレミアムダウンウオッシュという
仕上げをしておりますがリフレッシュと一言で
言っても千差万別なのです。
大まかにわけると3つに分けられます。

 

 

 

pure ふとんを解体し、中の羽毛を個別 (袋に入れたものは除く)に専用 洗浄機で水洗いし、羽毛の汚れを取り除き、必要に応じ足し羽毛を 施した後に、新しいふとん生地で 仕立て直し加工をしたものです。
dau 水を使用して羽毛の汚れを取り除き、 必要に応じて足し羽毛を施した後に、 新しいふとん生地で仕立て直し加工をしたものです。ただし何れかの行程で ふとんの解体を行います。
huto ふとんを解体し、中の羽毛を洗浄せず (スチーム処理を含む)、必要に応じて足し羽毛を施した後に、新しいふとん 生地で仕立て直し加工をしたものです。


日本羽毛製品協同組合様より抜粋

 
 

同じプレミアムダウンウオッシュでも
実はかなり差があり、仕上がり具合に差が
出てきます。

 

◎例えば除塵はどれだけ丁寧にするのか?
◎羽毛の水分率は何%で仕上げるのか?
◎何グラム新しい羽毛を充填するのか?
◎側生地のキルトはどういうものか?

 

 

もちろん価格にも差が出ます。
詳しい内容は

 

 

 

 

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寝具製作事例No.117『羽毛ふとんをカスタム3つのご依頼』

2019年6月27日 / えびすやにあるもの, 寝具制作事例, 寝具調整事例, 掛ふとん, 羽毛製品

羽毛ふとんのリフォームとリフレッシュです。
それなりに年数も経っている事による羽毛の
リフレッシュ及びリフレッシュと同時に3つの
ご依頼を頂きました。

 

 

 

①羽毛充填量を増やしてほしい
②増やすにあたって重くならない様に
③吸湿発散の良い生地で

 

 

 

のご希望がありあました。さてどうする?
カサ高170㎝オーバーの品質の良い羽毛ですので
十分にリフレッシュに値する羽毛です。

 

 

まずは①充填量を増やす事。元々十分な量が
入っているのですが年々、寒さを感じる様に
なったとの事。それは加齢とダウンのヘタリ
でそうお感じになられた様です。

 

 

新毛ではありませんので今後の劣化を加味
して若干、元重量よりも増やしました

 

 

 

 

同じ縫製で単に重量を増やすとふとん全体が
硬くなり身体に沿わなくなりますので縫製に
修正を加えます。生地の重さ、縫製ダウンの
パワー、充填量のバランスは重要なんですよ!
使いにくくなります。

 


②、③の課題
吸湿発散に優れる生地です。
水を垂らすとジュワ~と染み込む素材。
生地が脱脂してあります。吸湿発散に
優れる上に洗濯耐性がある強い生地。
汗っかきの高校生の息子さんやお父さんなんかに
適しています。






元々、この生地はツイルと言って重めの生地
しかなかったのですが60サテンでも
お作り出来る様になりまいた。(えびすや定番生地です)
それにより、羽毛を増やした分よりも全体で見ると
若干軽めになりました。

 

 

元がマザーグースを使っている事もあり
ボリュームがあります。早めにリフレッシュを
して下さっていますので羽毛のダメージも少なく
回復がとても良い感じです。これ、新しく新調すれば
倍以上の値段が掛かります。品質が良く、状態の
良い羽毛は断然、リフレッシュが良いですね。



例えば、結婚の時に買われた品質の良い羽毛ふとん
10年以上経てばリフレッシュ時です。これを
ズルズル使い続けて20年経ったとします。
この10年の間に羽毛の劣化はかなり進みます。
10年でするのと20年でするのとでは全然違います。
20年の場合は出来ないケースもありますし
出来たとしても10年と同じ様な回復はしません。

 



これは丸洗いのクリーニングをしたからと言って
回復するわけではありません。クリーニング
仕立ての時は確かにふっくらとしますが羽毛が
絡みだしている場合、余計に酷くなります。

 

 

早め早めのメンテナンスがその後の寿命や
使い心地に大きく影響します。そして、意外に
思われるかもしれませんが羽毛ふとんを日干し
してる方が羽毛の状態は良いです。ふとんには
日干し✖って書いてあるのに…。(^^;

 

 

えびすやは単にコースから適当に選び
決められた範囲内の工程で決まった仕上げを
する一般的なリフレッシュではなく羽毛の
状態を見て工場へこうして欲しいという
依頼をプラスしたり、お客様の要望を加味して
カスタマイズをしています。出来るだけ良い
状態でお返ししたいと思っております。



 

 

 

 

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寝具製作事例No.114『夏場の冷房対策』

2019年6月15日 / えびすやにあるもの, 寝具制作事例, 羽毛製品, 麻パット・ケット

ここ数年ちょっと変化が生じてきてる様な
気がします。今までは夏場の暑さに対して
涼感寝具を求めるお客様が多数を占めて
いたのですが、最近は冷房対策としての寝具を
求められるお客様が増えてきています。

 

 

そんな方の為にお作りしたのが
超軽量合掛けふとんです。通常の合掛けふとんよりも
充填量は控えています。超軽量の生地に対して
マザーグースを充填していますので羽毛は少量で
済みますし全体的に軽くなる。夏場は纏わりつかず
軽く、そして冷房に対して保温力がある。
冷房を使わなくなった秋でも十分に使えます。
そんなことをイメージしてお作りしたものですが
スペックは高いですが価格は抑えたオーダー品です。

 

先日、仕入先さんとお話しててなるほど!と
思ったのが数年前からエアコンを使用する事を
薦める空気感になってきてると。その前は
どちらかというとエアコンは身体に悪い、
使わない方が良い…。そんな感じでしたよね。
無理に我慢して睡眠の質を低下させたり
熱帯夜の熱中症を避ける為に上手に身体に負荷を
掛けない様にエアコンと付き合うのがベストだと思います。

 

 

そういう事もあってだと思いますが
最近はエアコンを使う事を前提にしたお問い合わせや
相談をお受けする事が増えています。

 

 

 

ただ、やはりエアコンを使っていても
ウレタンマットレスの上に直接寝たり
ポリエステル系の素材の寝具を使うと
背中との接地面などが蒸れてジットリと
します。それ相応のしっかり吸湿出来る
自然素材の寝具は必要です。

 

 

やはりなんやかんやと言っても
夏場は麻が一番気持ちいいですね!

 


ちなみにこの写真の麻パットは
側地も中綿も麻100%。麻パットに
使われる綿は1㎏。国内の麻を専門で
製綿してくれる工場にお世話になって
寝具縫製工場で作って貰ったえびすや
オリジナル製品。

 

 

最近はドンドンと
麻綿の量の少ないモノばかり販売
されてますがえびすやはシッカリと
麻綿が入ったものの方が良いと考えてます。
汗の吸湿力は麻綿の量が多い方が優れますし
僕の体感としても涼しさを感じます。

 

 

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各種クレジットカード・PayPay対応

ふとんのえびすや
京都府京丹後市峰山町呉服6
(京都銀行峰山支店前)
定休日:ほぼ無休(不定休)
※御来店前に連絡を頂けると幸いです
営業時間:AM9:00~PM7:00

 

 

Gamada Hidemasa

 

睡眠や寝具の事はプロの目線で、丹後の神社や
歴史の事はよく理解せず書き綴っております。
寝具製作技能士、上級睡眠健康指導士
羽毛診断士(ダウンプロフェッサー)等の
資格を持ってます。お気軽にご相談下さい。
お越しの際には連絡を頂けると幸いです。

 

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