カテゴリー「羽毛製品」の記事

寝具調整事例No.23『電気毛布は使わない方がいい』

2018年12月12日 / えびすやにあるもの, 寝具調整事例, 羽毛製品

今年の春に寝具調整をさせて頂いた
お客様が来店してくださいました。

 

 

その時に嬉しい言葉を!

 

 

『今まで寝る事があんなに
辛かったのにグッスリ
眠れる様に
なりました。上向き寝も出来ます!』

 

 

そう言って頂けるとこの仕事してて
良かったな~と思います。

 

 

 

 

僕らが子供の頃と言えば『寝具=綿ふとん』でした。
まだ、羽毛ふとんが売れ始めたそんな時代でしたから
選択肢もまだ少なく、綿の煎餅ふとんで寝ている人も
今以上に多かったのです。今でも、煎餅ふとんや
硬いふとんに寝るのは健康に良いなど言われますが
それは正解でもあり間違いでもあります。健康に
良い悪いと言う以前に眠れなければその人にとって
寝具の役目を果たしていない事になりますし、心地よく
眠れる事が健康へとつながる入り口ではないでしょうか?

 

 

 

 

お話を伺っていると
この方はずーっと子供の頃から上向き寝が
出来なかったそうです。でも煎餅ふとんで
上向き寝が出来る人もいます。柔らかいマットレスの
上で上向き寝が出来る人も出来ない人もいます。
それはその人の身体と寝具が合っているかどうか
なのです。子供のころからずーっと上向き寝が
出来ず、腕がしびれたり、首の筋が引っ張られたり
首や肩が凝ったり、腰が痛かったり…。敷寝具が
合っていない事が原因です。

 

 

 

 

今まで合っていなかった寝具を
身体に合わせる事で眠れる世界へと来る事が
出来たのです。〇〇〇〇というマットレスが
良い。〇〇〇〇とういう敷パットや枕が良い。
それはそれで大事かと思いますがそれ以上に
その人の身体に合わせてあげる事の方が重要ですね。

 

 

 

本題は

 

 

『電気毛布を使ってよいですか?』

 

 

 

 

先に結論を言いますと『使わない方が良いです』
使いだすと段々とその温度設定に満足できなくなり
温度設定を高くしていきます。まさにうちの母親が
そうだったからです。それは体温調節をする働きが
段々とヘタになると言いますかだらけてくるからです。

 

 

 

 

人間は徐々に体温が下がり始め、深夜3時くらいに
最低体温になります。それは身体を休める為の行為
なのですが電気毛布で加温してしまうと…。
身体が休まらず、身体に負荷を掛けています。
という事は睡眠の邪魔をしているとも言えます。

 

 

 

出来れば自然素材の寝具を使って頂きたい
自分自身の身体から発する熱を逃がさない様に
することで保温し、尚且つ身体から発する汗を
吸湿発散出来る自然素材であれば電気毛布が
無くても大丈夫です。そもそも、使っている寝具に
特に敷寝具に保温力や吸湿発散する力が無いので
寒いと思います。冬場、湿気をタップリと
含んだ敷ふとんに寝ると寒いですよね。水分が
外気温で冷やされ一層寒さが増しています。
(干せない冬はふとん乾燥機を!)

 

 

 

 

 

例えば、ダウンパット。これは暖かいですね。
足が冷えてると眠りにくいですが靴下を履くと
締め付けにより血流が悪くなり、汗がこもるので
更に冷えます。霜焼けの原因にもなります。

 

 

足を温める時は温まり不要になった時に
直ぐに脱げるくらい緩やかで締め付けの無いものが
理想的かと思います。ダウンは掛けふとんだけでは
なく使い方次第で身体をシッカリと温めてくれます。

 

 

 

 

湯たんぽも良いですね。当店でしたら
純銅製がおススメです。朝までヌクヌクです。
銅の力は凄いですね。

 

 

 

 

えびすやで取扱いのあるものでしたら上記の様なものを
おすすめしますがシッカリと保温できる自然素材で
睡眠時の現象を妨げない様なアイテムで工夫をすれば
心地よく眠る事が出来ます。出来るだけ、電気毛布は
使わない事をおススメします。

 

 

 

 

 

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羽毛ふとん解体新書

2018年12月10日 / 寝具のこと, 羽毛製品

前野良沢や杉田玄白両先生の様な
立派なお話ではありません…。恰好を付けて
書いております(><)

 

 

巷でよく売れているら某リビング用品販売会社の
羽毛ふとんが不要なので処分してほしいとの事で
預かりました。お客様からも良くご相談を受ける製品です。

そんな羽毛ふとんの中身がどうなってるのか?
好奇心から中身を取り出してみる事にしました。

 

 

 

 

ポリエステル混の生地を使った二枚合わせ
タイプの羽毛ふとんです。恐らくですが
生地を見るとあまり使っていないか使い始めて
そんなに経っていない感じです。

 

 

結論から言いますと実はこの羽毛ふとんの
使い心地がイマイチだったのです。これからの時期
これで過ごすには寒いと仰られてました。それで
弊店にて新たにお買い求め頂いております(^^;

 

 

中身を取り出してみますと

 

 

価格的な事を考えると想像通り
やはりダウンが小粒ですね。

 

 

使用しているダウンは未熟なものの様で
壊れた羽毛が目立つのと羽毛に芯がありません。
水鳥の飼育期間が短くダウンが育ち切っていません。
写真には写ってませんがフェザーを芯にして
羽毛がゴロゴロと玉になっているのが目立ちました。
ダウン率が低いとフェザーにダウンが絡みやすく
羽毛の嵩減りする原因になります。

 

 

この写真は当店で定番にしているライオンヘッドという
鳥体が大きい種のグースから採取したダウンです。
全然、品質レベルが異なるので同列に比べられませんが芯が

シッカリとありますよね。これは熟成しており保温力が高い
ダウンです。

 

 

 

中の羽毛から考えると羽毛ふとんとしての高い保温力を
期待することは難しいかと思います。しかし、販売価格から
考えると妥当な製品と言えそうです。保温力が低い、羽毛の
良さである吸湿発散が弱いといった事が気になり、品質は
高いとは言えませんが産地偽装をしたり変に羽毛の実力以上の

過剰表示をする製品が多くあるなかダウンパワー、ダウン率
なども公表通りに見受けられ正直な製品じゃないかなと
感じられます。

 

 

 

 

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寝具制作事例No.89『リフレッシュは価格を追求し過ぎない』

2018年11月30日 / えびすやにあるもの, 寝具制作事例, 羽毛製品

 

最近、羽毛リフレッシュのご相談で持ってこられる
羽毛ふとんを拝見しますと比較的品質が高く状態の
良いものが増えてきています。

 

 

元の品質が良いという事は当然として手入れを
シッカリとされてるものが多いんです。
羽毛のリフレッシュをする場合、ほぼ10年以上使用、
中には20年を超えるものもあります。

 

 

この手入れと言うのは凄く大事です。
マメにカバー交換をされてると汚れも少ないですし
特に日干ししてる場合は状態が良いのです。
一般的には『日干しをしてはいけない』と
言われますがそれは側生地が紫外線により
劣化するからです。しかし、羽毛の為には
干した方がいいのです。その習慣の相違が
10年、20年の差として大きく出てきてる様に
見受けられます。紫外線の劣化を防ぎ、日干しで
湿気を取り除くにはカバーを掛けたまま
干されると良いです。

 

 

話はそれましたが
羽毛ふとんをリフレッシュする場合
価格を追求し過ぎるとどうなるのか?
自分自身が思っている程、良くならない
のです。特に解りやすいのが側生地です。

 

 

例えば、今使っている羽毛ふとんの側生地が
柔らかくソフトで吸い付きの良い生地だったと
します。それを価格を抑えて安価なものを選ぶと
生地がゴワゴワしててシャカシャカしたり、重く
なります。すると今までよりも着心地が悪く
なるわけです。それは中身もしかり、使っている
ふとんの羽毛よりも一回り、二回りも小さい羽毛を
目減りした分の足し羽毛として足すと…。

 

 

 

側生地は見て触れば解りますが羽毛は
中身を取り出し、どんな品質で
どんな状態なのか?をちゃんと見た上で
どうするのか?を考える必要があります。
現状を把握したうえでそれを維持する様に
羽毛リフレッシュすると仕上がりも良く
なります。単に〇〇〇〇〇円コース、
△△△△△円コース、×××××円コース
の中から単に選んでくださいというのは
解りやすいのですが中身を見て状態把握を
した方が良いんじゃないかな?と思うのです。

 

 

 

今回の羽毛リフレッシュも
お預かりした羽毛ふとんの羽毛の状態、
側生地の質、縫製などを考慮して
出来る限り良い状態にしてお渡しできる様に
リフレッシュさせて頂いております。

 

 

 

 

 

 

 

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ふとんのえびすや
京都府京丹後市峰山町呉服6
(京都銀行峰山支店前)
定休日:ほぼ無休(不定休)
※御来店前に連絡を頂けると幸いです
営業時間:AM9:00~PM7:00

 

 

Gamada Hidemasa

 

睡眠や寝具の事はプロの目線で、丹後の神社や
歴史の事はよく理解せず書き綴っております。
寝具製作技能士、上級睡眠健康指導士
羽毛診断士(ダウンプロフェッサー)等の
資格を持ってます。お気軽にご相談下さい。
お越しの際には連絡を頂けると幸いです。

 

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