カテゴリー「羽毛製品」の記事

寝具製作事例No.146『ダックよりもグース』

2021年1月17日 / えびすやにあるもの, 寝具制作事例, 羽毛製品

こんにちは。
ここ数日、よいお天気が続いておりましたが
先程、霰が降っておりました。また冷え込みが
きつくなるのでしょうか?

 

 

さて
今日は羽毛ふとんのリフレッシュです。

 

 

 

20年以上前にご購入された羽毛ふとんです。
触ってみた感じでは大分、皮脂汚れが回り
羽毛の弾力が失われているようでしたが使えると
判断し、開封しました。

 

 

 

 

中身は表示通りのホワイトグース90%のものが
充填されています。中身を見た時、メーカーに
よってはかなり下駄を履かせた表示をする会社があります。
長年こういう仕事をしてると傾向があります(^^;

 

 

20年使用している割にはファイバー(羽毛が千切れたもの)は
少なく状態はそこそこですが皮脂が回り羽毛がピリングが
見受けられます。このまま放っておくと劣化も進みますので
リフレッシュをするには良い機会です。

 

 

 

リフレッシュをするにあたりふとんを解体し
不要な壊れたダウンやゴミなどを除塵し
洗浄、乾燥、また除塵と羽毛が綺麗にふっくらと
膨らみを取り戻すまでの過程において
かならず羽毛は目減りします。劣化が進んで
いればいる程、さらに目減りします。

 

 

目減りした分は新毛を補充するわけですが
その時に元々入っている羽毛よりも品質が大きく
劣るものを充填することはあまりお勧めしません。

 

 

 

ちょっとわかりにくいかもしれませんが
どちらもホワイトダックダウンなのです。
粒の大きさが雲泥の差です。同じ量を足したと
して、想像してみて下さい。膨らみ方に差が
出ることは容易に想像できるかと思います。

 

 

当然、価格を抑えれば抑える程
充填する羽毛の質も落ちてきますので
だいたい、同レベルくらいもののを充填するのが
よいかと思います。ですので中を開けて
ちゃんと目利きをするというのは大事な事なんです。
また、洗浄して綺麗にふっくらとさせても
やはり長年使い込んだ羽毛ですので補強をする
意味もあります。

 

 

 

 

今回はグース並みのパワーがあるマザーダックダウンを
充填しております。価格を抑えつつ、元々充填されている
グースダウンとほぼ同じ、もう少し良い品質のものを
充填することになりました。

 

 

えびすやの得意な仕事

 

羽毛ふとん・枕・綿ふとん、オリジナル寝具オーダー等の製作事例は⇒こちら
1人1人の身体に合わせ寝易くする寝具調整の事例は⇒こちら
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人によって異なる寒さの体感

2021年1月12日 / えびすやにあるもの, 掛ふとん, 羽毛製品, 麻パット・ケット

お客様のお話を聞いていて感じるのが
人によって暖かさや寒さに対する体感の
差はかなり大きいんです。

 

体質にも差があります。これはなんとなく
『私は寒がり』『私は暑がり』とご自身で
感じておられると思います。実は見落としがち
なのが寝室環境と使っている寝具。

 

冬のお話をしますと
北側の寝室は寒いですよね。窓際も寒いです。
壁や床の断熱材も影響しますし、立地条件も
影響します。

 

 

寝具のお話をしますと使っている寝具が
凄く良いものなのにある寝具を組み合わせることで
その良さをそこない寒くなる…。そんな事があります。
例えば凄くいい羽毛ふとんをつかっているのに
なかにアクリル毛布にアクリルの敷パットで
サンドイッチしてしまうことで汗がこもり、寝汗が
酷く、その汗で身体を冷やしてしまっている。
十分暖かい寝具を使っているのに電気毛布を
使い過剰に暖かく、その加温で睡眠のリズムを
崩し、眠りの質を悪くしている…。そんなケースもあります。

 

 

ここんところ、寒波が日本を覆っています。
普段よりも寒く感じるかと思います。これも
寝具を見直す一つの目安になるかと思います。
余計な寝具が邪魔をしているのであればそれを
自然素材の保温性・吸湿発散性の良いものにし
保温力不足であるならば、羽毛ふとんの使用年数が
10年以上超え、羽毛ふとんの保温力が低下して
いるなら新調やリフレッシュを検討されると
よいかと思いますし、またケット類で保温力を
調整されるとよいかと思います。
(※敷も影響します。前回の記事は敷の話をしております)

 

 

 

えびすやでお勧めするのは
左から『ウールケット』ソフトな英国産ウールをニット地で
包みキルティングを掛けたケットです。よく肌に沿いフィットし
軽く保温力があります。お値段も手ごろです。

 

 

 

真ん中は超軽量のダウンケットです。ダウンは良質な
マザーダックダウンを使っています。価格の割に品質が良いので
定番にしています。夏もお使いいただけます。麻のカバーを
掛けると気持ちが良いですね。

 

 

 

手前はシルク毛布。シルク毛布の殆どがグラウンド部分が
ほぼポリエステル100%ですがこれはクリーニング時の縮みを
抑える為の最低限のポリエステル以外は綿とシルクを
使っています。密度もシッカリしていますが重くならない様
軽めに仕上げています。これはホントに暖かい!(><)

 

 

よく、せっかくいい寝具をお持ちなのに
使わずに押し入れに眠っていて、化繊系毛布類を
つかって寒くしてしまっている…。そんな事例も
ありますので一度、お手持ちの自然素材の寝具を
組み合わせて試してみるのも良いかと思います。

 

 

人間、困らないと腰を上げないんですよね(^^;
自分のことでもあるのですが。

 

 

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寝具製作事例No.152『羽毛こたつ布団』

2020年11月22日 / えびすやにあるもの, 寝具制作事例, 羽毛製品

以前はよく製作していたのですが
原毛価格がグンと高騰してからは製作する機会が
減り、綿わた入りこたつ布団の製作機会が増えていました。

 

 

 

 

サイズは200㎝角です。ダウンもホワイトダックではありますが
エクセルゴールドラベルレベルのものを約950g使っています。
生地も綿100%で羽毛掛けふとんに好まれるような
ソフトで軽やかなものではなくこたつ布団ですから
耐久性があるツイルです。

 

 

 

我が家のリビングでも羽毛のこたつ布団をずっと使っておりますが
暖かいのはもちろんのこととして、ふとんを掛けている部分が
凄く軽やかなんです。そりゃ、羽毛ですから当たり前なのですが。

 

 

 

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ふとんのえびすや
京都府京丹後市峰山町呉服6
(京都銀行峰山支店前)
定休日:ほぼ無休(不定休)
※御来店前に連絡を頂けると幸いです
営業時間:AM9:00~PM7:00

 

 

Gamada Hidemasa

 

睡眠や寝具の事はプロの目線で、丹後の神社や
歴史の事はよく理解せず書き綴っております。
寝具製作技能士、上級睡眠健康指導士
羽毛診断士(ダウンプロフェッサー)等の
資格を持ってます。お気軽にご相談下さい。
お越しの際には連絡を頂けると幸いです。

 

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