カテゴリー「綿製品」の記事

寝具製作事例No.212『仕立て直しいろいろ』

2024年8月27日 / えびすやにあるもの, 寝具制作事例, 敷ふとん, 綿製品, 羽毛製品

メンテナンスは大事で

 

ご無沙汰しております。久しぶりの投稿です。今年の夏は例年に比べて和ふとんの新調、メンテナンス系のご相談やご注文が多かったように感じます。    

 

 

 

時間が経てば経つほど悪くなる

 

  新調の場合は特になにも無いのですがメンテナンスの場合です。劣化しすぎるとメンテナンスをしても元に戻りにくいのです。例えば綿ふとんの場合、綿が劣化しすぎると油脂分が無くなりパサついてきます。こうなると綿の弾力である粘りもなく膨らみもなく、打ち直した時に綿の目減りも大きくなります。当然、仕上がりもよくありません。 羽毛ふとんの場合も同様に羽毛が痩せてしまい、羽毛同士が絡まり洗浄しても仕上がりが悪いのです。     クリーニングの場合も、生地が劣化で弱くなってしまうと洗うことが出来ません。破れや吹き出しの原因になります。だからと言って頻繁に洗えば洗うほど綿の油脂分も奪われるのであまりやり過ぎない事も必要です。洗う事と劣化は隣りあわせでもあります。  

 

長く使うには適切なメンテナンスを!

 

  長く快適に使おうと思えば早め早めのメンテナンスが大切ですし、そのメンテナンスも適切にされないとダメです。羽毛ふとんなど解りやすいのですが凄く、質の良い羽毛ふとんを使いながらもリフレッシュの時に予算を抑え過ぎると生地は硬くてゴワつくし、足し羽毛が粒が小さく質も今使っているものよりも良くないので思う様に回復しないといった事があります。   ポイントはメンテナンスは先送りにせず早め早めで行い、その時に今使っているふとんの品質に合ったメンテナンスを行う事です!      

 

 

羽毛ふとん・枕・綿ふとん、オリジナル寝具オーダー等の製作事例は⇒こちら
1人1人の身体に合わせ寝易くする寝具調整の事例は⇒こちら      

 

 

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寝具製作事例No.211『ふとんを作る事はふとん屋の基本?』

2024年6月30日 / えびすやにあるもの, 敷ふとん, 綿製品

寝具製作技能士になって気付いた事

 

 

     僕がふとんを作る寝具製作技能士になってから8年くらいたったでしょうか?寝具製作技能士の試験に合格して、作り続ける事で色んな事に気が付きました。勿論、それ以前から親父が職人としてふとんを作っていたわけですから綿ふとんは扱っております。理屈ではわかっていても実際に体感する事とは大きな差があるわけです。  

 

 

 

 

 

例えば、綿は自然素材です。ふとんの素材として優れている点は弾力性、保温性。吸湿性などがありますがその中の吸湿性はふとんを作り出してよくわかるようになりました。これは頭では理屈で分かっていても実際に目で見て触ってみることでよくわかります。湿度が高くなると綿がヘナッとなるのです。逆に良く晴れて湿度が低いとパーンと綿が良く膨らみます。なので天気の良い日はポリエステルの混率が低いものをつくり、天気の悪い日はポリエステル綿の混率が高いものを仕立てます。天気によって分けています。    

 

 

 

自然素材は一定ではない

 

 

 

    弾力もその時どきのロットによって違います。『えっ?』と思われるかもしれませんが、綿は農産物です。綿畑で作られる自然素材です。ですから、同じ品種であれば同じ品質のものが画一的に収穫されるわけではないのです。創作物であれば当たり前でそれぞれバラバラなんです。なのでロット毎によって微妙に違うんです。       という事はウールであっても羽毛であってもその差が大きくなくとも同じものは無く微妙な差があって当然だと思います。これが自然素材であり、その年の天候やその畑毎の栽培の仕方によって違って当然なのですが、製品として出来上がったものを仕入れるとその当たり前の事が解らなくなってしまいます。       ふとんを作るという事でやっぱし、自然素材はある意味、生き物なんだなと思ったりします。生き物だからこそ生きている!生きているからこそ快適なんだろうと。      

 

 

今日のお仕立て

 

  今日。お仕立てした敷ふとん。良い感じに仕上がりました  

 

 

   

 

 

 

 

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寝具製作事例No.210『市販品は薄い?ペラペラ?』

2024年5月6日 / えびすやにあるもの, 寝具制作事例, 綿製品

市販品を買うと薄くてペラペラ

 

 

 ごろ寝ふとんを買ったけど満足できない!そんな事を仰るお客様が結構いらっしゃるんです。それは座布団にも言える事ですがちゃんと綿シッカリと入れた職人がお仕立てしたものはぜんぜん違うんです。

 

 

 

 

 

 

まず材料が違いますし、綿もシッカリと入れます。 普段使い用の銘仙判サイズの座布団2枚分くらいの大きさの長座布団のご注文を頂きましたのでついでに余分を作って在庫しております。よかったらご来店の際には見てみてください。市販品とは全然ちゃいます!

 

 

 

 

 

手作りは違います

 

 

 

ごろ寝を意識して弾力や粘りの強い敷ふとん用の綿を使ってますのでモチモチとしています。座って畳の感触が伝わる底付感はありません。そして、手作りのポイントですが綿を繊維方向を交互に重ねる事でヘタリにくくお仕立てしています。これは手作りでないと出来ません。これは長座布団に限らず、座布団も敷ふとんも掛けふとんも基本的に職人さんが作ると繊維方向を意識して作ります。これは機械では出来ません。(機械ですると繊維方向が揃ってしまいます)職人から見れば解りますが一般の方だと見た目からは解りにくい点ですがここが一番大きな違いです。購入される際に聞いてみてください。お店の方が寝具製作技能士の資格をお持ちでしたら職人さん手作りだと思ってもらっても間違いないですし、同じ職人さんでも上手だと思いますので一つの参考になるかと思います。

 

 

 

 

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ふとんのえびすや
京都府京丹後市峰山町呉服6
(京都銀行峰山支店前)
定休日:ほぼ無休(不定休)
※御来店前に連絡を頂けると幸いです
営業時間:AM9:00~PM7:00

 

 

Gamada Hidemasa

 

睡眠や寝具の事はプロの目線で、丹後の神社や
歴史の事はよく理解せず書き綴っております。
寝具製作技能士、上級睡眠健康指導士
羽毛診断士(ダウンプロフェッサー)等の
資格を持ってます。お気軽にご相談下さい。
お越しの際には連絡を頂けると幸いです。

 

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