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寝具製作事例No.162『羽毛ふとんの補修』

2021年7月1日 / えびすやにあるもの, 寝具制作事例, 掛ふとん, 羽毛製品

えびすやオリジナルの超軽量タイプの
羽毛ふとんをご購入いただきましたお客様から
2シーズン目の終わりに気が付いたらカバーの
中で羽毛が舞っていたとのご連絡を頂きました。

 

 

2シーズンくらいで生地の劣化による吹き出しは
まずあり得ません。大半が羽毛ふとんを干された時に
引っかけたり、タバコで焦がす、ペットの爪など
こういった事が理由で生地が損傷した場合です。

 

 

 

 

今回も恐らく、干したときに引っかけるなどして出来た破れに
気が付かずカバーを掛けてしまったが故にふとんの中で
羽毛が舞っていたと考えられるケースです。

 

 

えびすやではふとんを干すときにカバーを掛けたまま
干される事をおススメしています。それは紫外線による
生地を防ぐ為ですがこういう場合にでも有効ですので
特によく干す人ほど掛けて干される事をお勧めします。

 

 

こういう場合は補修布で処置することが一般的ですが
説明書にも掛かれている様にあくまでも『応急処置』です。
メーカーにご相談くださいと書かれていると思います。
いずれ剥がれます。丸洗いも難しいですし、カバーとの
摩擦で徐々にめくれてきます。生地の汚れている場合は
剝がれやすいとです。また、剥がれた時に傷口を更に広げる
事もあります。補修布は万全な処置ではありません。

 

 

一番、完全な処置は側地交換です。
新しい生地に入れ替えです。長い時間使用し
汚れや劣化が進んできているのであるならば
リフレッシュが良いかと思います。
5年未満であればこの際にスチームで羽毛の
羽を羽毛を開かせてやるのも良いですし
5年を過ぎればリフレッシュを念頭に入れて
羽毛の状態を整え、長く使用できるようにされるのが
良いかと思います。しかし、年数は目安ですので
ちゃんと目利きの出来るお店で相談されると
良いかと思います。

 

 

今回の場合は2年目ですのでほぼほぼ、側地も
中綿も汚れていません。破れている個所も幸いしていました。
そして飛び出た羽毛をシッカリと集めて下さっていました。

 

 

 

 

このマス目の部分の端をの糸を解き
羽毛を取り除く形で切開します。
そして同じ生地を当ててミシンで綺麗に
縫いこんでいきます。そうすれば
捲れる事もありません。見た目も綺麗です。
そして今度は端も縫って羽毛吹込み機の
口が入る程度の穴を残して羽毛吹き込んで
元に戻します。

 

 

かなり手間の掛かる事ですが
まだ2シーズンしか使っていないので
先の事を考えると出来るだけ丁寧な処置を
しておいた方が良いという判断でこのような
処置をしています。因みにこれは弊店の
オリジナル羽毛ふとんしか出来ませんし

出来る箇所に限りがありますので全てのものに
こういう対応は出来ませんが出来るだけ
その時々によってベストの選択をしております。

 

 

よくある吹き出しの原因に
生地の劣化による
破れによる吹き出しに関しては破れを
ふさいだとしても次から次に避けてきますし
洗濯のし過ぎによる生地の加工の緩みに
よる吹き出しは破れではありませんので
防ぎようがありませんのでご注意を。

 

 

えびすやの得意な仕事

 

羽毛ふとん・枕・綿ふとん、オリジナル寝具オーダー等の製作事例は⇒こちら
1人1人の身体に合わせ寝易くする寝具調整の事例は⇒こちら
ムートン職人が目利きをした価値あるお値打ちのムートンとメンテナンス⇒こちら

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羽毛ふとんのクリーニング

2021年5月27日 / 寝具のこと

 

 

先日、手洗いした羽毛ふとん
天日干しを繰り返し、しっかりと湿気を抜きました。

 

 

 

 

洗濯をしてふっくらとしました。

 

僕は自分自身で羽毛ふとんを洗うことがありますが
基本的にウオッシャブルに対応しているものを洗っています。
そしてできる限り負荷を掛けない様に押し洗いをし

脱水時間も短めで天気の良い日に出来るだけ素早く乾かせる
様にしています。単に洗濯機に放り込んで後は待つだけ
という事ではないんのです。

 

ウオッシャブル対応で肌ふとんなどの薄いものであれば
洗濯ネットに入れてふとん洗いモードなどで洗えば
洗えると思いますが基本的にはプロに任せる方が
無難だと思います。(業者さんによって上手下手はありますが)

 

 

経験上、側生地や中の羽毛の質や状態によって
洗いを繰り返すと吹き出してきます。種類によっては
3回目くらいにチョロチョロとファイバーが出てきます。
比較的強い生地で我が家で洗って試したものでも
6回目からチョロチョロと出てきました。また生地の
劣化が進んでいるものも破れが生じる可能性があります。
ウオッシャブルの生地でもポリエステルのものは
洗わなくてもフェザーが普通にチョロチョロと出てきたりします。
そして通気性が悪く吸湿発散も良くないので基本的に
ポリエステル生地は羽毛の良さが全く活かせないので
洗えるといってもお勧めしません。

 

 

中の汚れを綺麗にするという意味では洗濯は
おススメしますが洗うことによって生地のふきどめ加工が
緩んできて羽毛が出てきやすくなります。洗うという事は
羽毛が出てきやすくなるという事を意識しておきましょう。

 

 

通常はマメにカバーの交換、日干し(カバーを掛けたまま
すると紫外線を防げます)これらが基本です。そして
4~5年に一度くらい洗い、10年くらいを目安に仕立て直すのが
よいかと思います。シッカリとメンテナンスをされている方は
10ねん近くたっても羽毛の状態が良いです。逆に羽毛ふとんを
頻繁に洗うことによって羽毛がカラミあい、
ピリングを起こしているものもあります。また、その業者さんの
洗い方にもよるかと思いますが乾燥が強いと見た目よく
ふくらみますがダウンが壊れやすく、油脂分が奪われると
これもダウンが劣化する原因になります。

 

 

毎年洗うというのは羽毛ふとんを劣化させる原因になります。
そんなに洗う必要はありません。

 

まとめ

 

〇無理に自分で洗おうとせずプロに任せる
〇頻繁には洗わない。洗うことによるデメリットがある
〇頻度は4~5年に一度でOK。10年を目安にリフレッシュ

 

 

 

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8年使った羽毛ふとんの手洗い

2021年5月14日 / えびすやにあるもの, 寝具のこと, 羽毛製品

弊店で販売させて頂き、尚且つ自分で洗えると
確認しているものは自分で洗濯をしています。

 

 

 

 

マメに干していらっしゃるので
比較的状態は良好です。若干、羽毛の
偏りが見受けられますがこの羽毛ふとんは
叩いて羽毛の偏りを調整することが出来ます。

 

 

羽毛ふとんは干さずに陰干しで
風を通すだけで良いと言われますが
実際のところ、天日干しが良いです。
この前、生地メーカーさんからもお聞きしました。
ただ、干し過ぎると紫外線により生地が
劣化します。ですので干すときは布を被せたり
カバーを掛けたまま干すと良いです。

 

 

ゆっくりと空気を抜きながら
水を沁み込ませて押し洗いをし
漬け置き洗い。二度のすすぎをします。
もちろん、使うのはシャボン玉石鹸。
すすぎのときはクエン酸を使い中和します。

 

 

注意していただきたいのは
何でも洗えるわけではなくこの羽毛ふとんの
生地は洗いに対応しているものです。
よくわからない場合はプロに任せましょう。

 

 

 

洗いも羽毛に極力、負荷を掛けない様に
勿論、乾燥もです。今日みたいにすごく
天気の良い日に自然乾燥で一気に乾かすのがお勧めです。
一見乾いていそうでも芯の部分が乾いていない
事がありますので注意です。

 

 

 

 

干すときは二本の物干し竿で
コの字型に干すと間に空気が流れ
乾きが早いです。

 

 

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