カテゴリー「丹後の歴史」の記事

悲しみの別れ『菊岡神社』

2014年12月6日 / 丹後の歴史, 丹後の神社, 神社・歴史

丹後の戦国時代のお話。

丹後は室町幕府の要職に付いていた一色氏が
治めておりました。その一色氏は織田信長の命に
より細川幽斎が侵攻してきました。

しかし、中々一筋縄でいかない一色義俊。
徹底抗戦をします。そして最終的には和議となり
丹後は細川氏と一色氏の分国統治となりました。

その時に細川家から細川幽斎の娘、伊也(菊姫)が
一色義俊の元へと嫁ぎました。暫くの間は
平穏無事に時が過ぎましたがきな臭い戦国の世。

一色義俊を宮津城へ呼び出し、そのまま斬りつけ
殺してしまいました…。一色家滅亡。

居城である弓木城は落ち、身を隠しながら夫、義俊の
菩提を弔っていたが意を決して兄のいる城を訪れるも
不在であり、敵方の姫と言う事で留守居の家臣に
より追い返されてしまう…。

そしてこの地で自害をしてしまう。。。


と一色軍記ではこの地で命を断ったありますが
史実では京都の吉田神社へ嫁ぎ、長命だったとか。

ちなみにココは京都府のアベオオサンショウオ
生息地でもあります。参拝に来るたびに一度見たいと
探してはみるものの…。


一度も見たことはありません(^^;

この地の地名”姫御前”は伊也(菊姫)から
きているのかもしれませんね。

御祭神? 菊岡比売命
京都府京丹後市大宮町姫御前  菊岡神社

にほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログ 京丹後情報へ
最後までご愛読ありがとうございます。宜しければクリックをお願い致します

 

メールでのお問い合わせはこちらからどうぞ

タグ:

秋の絶景『乙女神社』

2014年11月28日 / 丹後の歴史, 丹後の神社, 神社・歴史

峰山町と久美浜町の境に比治山トンネルがありますが
峰山町川の手前から山の手に入って行くと大路という集落があります。
そこに乙女神社という紅葉が綺麗な神社があります。
この時期になると紅葉を見に訪れる方も多くなります。

いや~紅葉を楽しませてくれる神社です(^^)
なんやかんやとこの時期には毎年来ているような気がします。

主祭神の豊宇賀能賣神は豊受大神と同一神とも言われますが
比治山に舞い降りた天女のうちの1人とされています。
丹後風土記逸文には日本最古の羽衣伝説には記載されています。

その話は和奈佐(わなさ)老夫婦が水浴びをしている天女の
羽衣を奪い、天女は天に帰る事が出来なくなり老夫婦の娘となる。
天女は酒造り、機織りに精を出し老夫婦は裕福になるが
実の娘ではないと天女を追い出し、天女は彷徨う…。と言うのが
風土記逸文のお話ですがこれとは別に もう一つ羽衣伝説があります。

その話を要約すると…

昔、比治の里に住んでいた三右衛門(さんねも)という猟師がいて
水浴びをしていた8人の天女のうちの1人の羽衣を隠してしまった。
三右衛門は天に帰れなくなったその天女を家へ連れた帰り、妻とし
3人の娘をもうけた。天女は農業・機織り・酒造りが上手く三右衛門の
家だけではなく比治の里が豊かになった。しかし、天が恋しくなり
3人に羽衣を隠した場所を聞き出し、3人の娘を残して天に帰えろうと
した時に三右衛門に合った。その時に天女は『毎年7月7日に合いましょう』
と約束をし毎年この日には三右衛門と3人の娘に会いに来るそです…

これって、七夕のお話ですよね。この伝説の伝わる安達家の
家紋は”丸に七夕”というとてもめずらしい紋です。

この7月7日、宇良神社の御祭神である浦嶋子(浦島太郎)は宇良神社に
伝わる浦島物語(日本書紀の雄略記に記載))には雄略22年7月に浦嶋子は
釣り上げた亀が女性に変身し、その女性を娶る。そして2人は蓬莱山へ
赴くとあります。

そして、豊受大神が同じ雄略22年に豊受大神は 丹波の国から天照大御神に
呼び寄せられて宇治山田へ行きます。 同じ雄略22年にです。

これらの話は全く別の話とは考えにくく、1つに繋がっているように
思います。これらの伝説がなんなのかが判れば丹後の知られざる歴史も
クリアになってくるんじゃないか?と思うのですが…。僕の妄想です(笑)

御祭神 豊宇賀能賣神
京都府京丹後市峰山町鱒留蛭子堂433  乙女神社

 

にほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログ 京丹後情報へ
最後までご愛読ありがとうございます。宜しければクリックをお願い致します

 

メールでのお問い合わせはこちらからどうぞ

タグ: , ,

『丹後の鍵を握る神社』宇良神社

2014年11月15日 / 丹後の歴史, 丹後の神社, 神社・歴史

前回、参拝をした時は本殿の茅を吹き替えているところでしたが
綺麗な屋根になっておりました。

この宇良神社は社伝によると825年に
浦嶋子を筒川大明神として祀ったのが始まりだと
言われておりますがこれは浦嶋子が帰ってきて
祀られたのが825年で実際もっと古い神社だと
思います。

日本書紀の雄略記に浦嶋伝説(浦島研究所様のサイト)の話が
出てきます。そこには雄略22年(478年)7月に釣り上げた
亀が女性に変身し、その女性を娶る。その男は筒川村の
水之江浦嶋子と言う。

今日は水量こそ少ないものの布引の滝という雨後にだけ
水が流れる滝があります。その水が流れ落ちるその辺りを
水之江と言うそうです。この辺りは地質学的には鉄はない
のですが面白い事にこの水之江には鉄に纏わる地名が沢山
残っているそうで…。

話が飛んでしまいまいましたが同じ雄略22年に豊受大神は
丹波の国から天照大御神に呼び寄せられて宇治山田へ行きます。
同じ雄略22年にです。しかも同じ丹波の国の話。豊受大神の
遷宮と浦嶋伝説はリンクしている様に思えます。

宇良神社の直ぐ側に本庄宇治と言う地名があります。外宮は
宇治山田にあります。この”宇治”の繋がりは気になります。
宇治といえば宇治土公、伊勢の猿田彦神社の社家です。宇治土公は
磯部氏の子孫であり、海人族であり丹波の国にルーツがある
なんて説もあります。

豊受大神の遷宮と浦嶋伝説は何らかの形でリンクしている
かと思いますし、それにちなんだ興味深い事が宇良神社のある
伊根には沢山あるようです。宇良神社の事が判れば丹後の歴史を
紐解くことが出来るのかもしれません。

はやり浦嶋伝説があるだけあって拝殿には”亀”だらけです。

農作業中などに亀を見つけると地域の人達は
宇良神社境内にある池に亀を持ってくるそうです。
昔は網にウミガメが引っかかると神社に連れてきて
お神酒を口付けさせてまた海に返したとか…

宇良神社はとても興味深い神社です。
お参りされることをオススメいたします。

御祭神 浦嶋子

京都府与謝郡伊根町本庄浜191  宇良神社

にほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログ 京丹後情報へ
最後までご愛読ありがとうございます。宜しければクリックをお願い致します

 

メールでのお問い合わせはこちらからどうぞ

タグ: ,

各種クレジットカード・PayPay対応

ふとんのえびすや
京都府京丹後市峰山町呉服6
(京都銀行峰山支店前)
定休日:ほぼ無休(不定休)
※御来店前に連絡を頂けると幸いです
営業時間:AM9:00~PM7:00

 

 

Gamada Hidemasa

 

睡眠や寝具の事はプロの目線で、丹後の神社や
歴史の事はよく理解せず書き綴っております。
寝具製作技能士、上級睡眠健康指導士
羽毛診断士(ダウンプロフェッサー)等の
資格を持ってます。お気軽にご相談下さい。
お越しの際には連絡を頂けると幸いです。

 

フォローしてね

LINK

 

 

過去の記事はこちらで

クリックしてね!


にほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログ 京丹後情報へ
にほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログ 豊岡情報へ
にほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログ 舞鶴情報へ