5/7朝日新聞朝刊にて『羽毛産地偽装』
2016年5月7日 / 寝具のこと
ショッキングな記事が朝日新聞の一面を飾ってしまいました。
業界に属するものとしては辛くて残念な事です・・・。以前よりこういう事が
問題となっており遅かれ早かれ、こういう日はやってくると思っておりました。
これらの記事を見ると中国産が悪いとイメージしてしまいますが
そうではありません。産地が何処であろうと品質はピンキリのはずです。
中国羽毛工業協会の会長が紙面で言われてたのは
『中国産は劣ると差別を受けてきたが高品質のものもある』と。
生育期間が短く未熟で粗悪なダウンがある反面、『おっ!』と
思うような質の良いダウンもあるわけです。どちらも存在するんです。
それはポーランド産であろうとハンガリー産であろうと同じです。
品質が良ければえびすやでは中国産の羽毛は使用しています。
実際、良いものはホントに質が良いんです。
日本国内で産地偽装された羽毛が出回っているのは
日本の買い手が中国(中国は世界の羽毛が集まる加工集積地)に
対して価格の安さばかりを求めた結果(産地偽装されたもの)です。
そういったものを望み、買い求める日本企業に責任があります。
僕自身、産地は重要だとは思います。ポーランドなんかは品質が安定しています。
しかし、それ以上に大事なのはダウンそのもの質です。産地だけで
良し悪しは判断は出来ません。
そして、質は大事という事を前提として、もっと俯瞰して
見るのであれば側生地や縫製の仕方、充填量など他にも羽毛ふとんの
良し悪しを決める要素がもあります。産地というのは全体で見た場合
一部の話に過ぎないのです。今回の出来事は多くの中の1つの基準に
とらわれ過ぎて本質を見ていない事に原因があるように思います。
食品にしろ、先日の自動車やビルの免震・・・。
デフレの価格競争に晒され、本来、大切にしないといけない事が
ないがしろにされてしまってるのではないでしょうか?
これは負のスパイラルに巻き込まれてしまってます。
経済を優先しすぎるあまり自身が作ったもの、販売するものに
対してみんな何か忘れてしまっているような気がします。
今回の事で業界全体、背筋を伸ばさなくてはなりませし
自分自身も肝に銘じなくてはなりません・・・。
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あぁ・・・この新聞記事私も見ました~・・
価格競争が背景にあるのかもしれませんね、
でも偽装は信用を無くしますから、信用を無くせば
何もかもパーになるので、信用は大切ですね!
いげのやまさん
形だけで捉えるからダメなんだと思うんです。
◯◯産ということばかり気にするよりももそのものの
質を見るべきなんです。経済優先の価格競争の行き着いた先ですね(><)