タグ「産地偽装」を含む記事

羽毛ふとんを買う時の大事なポイント

2021年12月9日 / 寝具のこと, 羽毛製品

年の瀬が迫り、寒くなってきますと
通販や寝具売場では冬用の寝具をよく見かける様に
なってきます。そこで売り場や紙面のスペースを
沢山とるのが羽毛ふとん。

 

羽毛ふとんは安いのは1万円を切るかと思えば
百貨店に行けば100万円を超える羽毛ふとんもあります。
一体何が良いのか分からなくなってしまいますよね(^^;

 

 

 

中身の羽毛の品質や縫製の仕方など羽毛ふとんを
構成する要素は沢山ありますがまずは簡単に解るのが

 

 

 

 

側生地が何で出来ているかです。
最近、手頃な羽毛ふとんは殆どがポリエステル製です。
綿15%、ポリエステル85%なんてのが多いですね。
ポリエステル100%と言うのもよく見かける様になりました。

 

 

 

ここ数年、羽毛の相場は様々な要因によって徐々に相場が上昇しています。
ちょっと前に羽毛の産地偽装の問題の根底もコストを下げる為です。
このポリエステルの側地を使う事の目的もコストを下げる事です。綿100%と
ポリエステルの側地では値段が全然違います。

 

 

最近、よく見るパワーアップ加工。羽毛本来の力を引き出す加工と
いう訳ではなく輸送コストを下げる為にカンカンに圧縮してコンテナに
詰め込む為、羽毛が圧力でつぶれてしまっているのです。それを
スチームなどで復元させる為の工程です。同じメーカーが製造していても
グレードの高い羽毛ふとんでは行われていない加工です。コストよりも
余計なストレスを掛けない事を考えての事なのでしょう。

 

 

 

 

企業努力でコストを抑える事は必要な事ではあると思います。
しかし、専門店としては眠りを邪魔する寝具は販売したくないのです。
えびすやでは綿100%の側地のみを扱っています。
ポリエステル製の生地よりも値段は高くなります。
綿100%のものを使う事に意味があります。

 

 

ポリエステル製生地は

 

 

◎吸湿性が無く、通気性が悪い。
◎そのため長所である調湿性が生かされない為、羽毛の良さが死んでいる

◎生地から羽毛が噴出しやすい
◎蒸れやすく、生地表面がベトつきやすい。
◎静電気が起きやすい。

 

 

 

値段が安い、軽いといったメリットはありますがおススメは
出来ません。また、コストを抑える事が目的ですから
羽毛も品質の良いものが入っているとは考えにくいのです。
そうなってくると羽毛も成熟度が低く壊れやすい物や
臭いがきつかったり(洗浄不十分・未成熟ダウンの使用)
するケースもあるでしょう。そうなると保温力も低くなります。

 

 

 

価格最優先で購入されるのであれば
ポリエステル製の生地を使用された羽毛布団を
買うのも良いかと思いますが日々の温かさ、快適さを
求めるのであればおススメ出来ません。最低限、綿100%
の製品をお勧めします。しかし、綿100%だからといって
必ず良いというわけではなく一つの最低限の目安です。
中身の羽毛の質、側生地の重さやフィット感、縫製の仕方などに
より寝心地は全然変わってきます。

 

 

 

安さには安さの訳がある事をご理解ください。

 

 

えびすやの得意な仕事

 

羽毛ふとん・枕・綿ふとん、オリジナル寝具オーダー等の製作事例は⇒こちら
1人1人の身体に合わせ寝易くする寝具調整の事例は⇒こちら
ムートン職人が目利きをした価値あるお値打ちのムートンとメンテナンス⇒こちら

 

 

にほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログ 京丹後情報へ 最後までご愛読ありがとうございます。宜しければクリックをお願い致します

タグ: , , ,

制作事例No.15『ペア羽毛ふとん』

2017年5月4日 / えびすやにあるもの, カバーリング, 寝具制作事例, 羽毛製品

ペアで羽毛ふとんをお作りしました。

 

3062

 

えびすやは以前はポーランド産、ハンガリー産。ロシア産…。
ヨーロッパ系の産地の羽毛が中心でした。(勿論、今もですが)
しかし、産地は一つの品質の目安にはなりますが実際の所、
産地よりも実際の品質の高さの方が遥かに重要なのです。
産地が独り歩きしてしまった結果が昨年の産地偽装問題ですね。

 

この羽毛ふとんは中国吉林省産の93%グースを使用しています。
シッカリと飼育されていてダウンボールも大きく良く
ダウンパワーは410もあり、羽毛ふとんとして申し分ないレベルです。
今は産地に拘らず品質重視で柔軟に取り扱う様にしています。
原産地証明があり、国際検査機関(IDFL)にて品質検査済みで
出所、品質がハッキリとした羽毛ふとんでう。

 

3063

 

そして、オリジナルのカバーを掛けております。
綿100%でシッカリ目ですが滑らかな生地です。
縫製はもの凄いキッチリしています。凄腕カバー
縫製職人のおっちゃんに作ってもらってます(^^)

 

 

にほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログ 京丹後情報へ 最後までご愛読ありがとうございます。宜しければクリックをお願い致します

 

メールでのお問い合わせはこちらからどうぞ

※docomo,au,softbankからのお問合わせはそのままメールをお送りいただくと返信が
届きません。お手数ですがパソコンメールを受信可能な設定にして頂くか、
gmail等、PCからお問い合わせ下さいますようお願い致します。

タグ: ,

5/7朝日新聞朝刊にて『羽毛産地偽装』

2016年5月7日 / 寝具のこと

ショッキングな記事が朝日新聞の一面を飾ってしまいました。
業界に属するものとしては辛くて残念な事です・・・。以前よりこういう事が
問題となっており遅かれ早かれ、こういう日はやってくると思っておりました。

 

1539

 

これらの記事を見ると中国産が悪いとイメージしてしまいますが
そうではありません。産地が何処であろうと品質はピンキリのはずです。
中国羽毛工業協会の会長が紙面で言われてたのは
『中国産は劣ると差別を受けてきたが高品質のものもある』と。
生育期間が短く未熟で粗悪なダウンがある反面、『おっ!』と
思うような質の良いダウンもあるわけです。どちらも存在するんです。
それはポーランド産であろうとハンガリー産であろうと同じです。

 

品質が良ければえびすやでは中国産の羽毛は使用しています。
実際、良いものはホントに質が良いんです。

 

1540

 

日本国内で産地偽装された羽毛が出回っているのは
日本の買い手が中国(中国は世界の羽毛が集まる加工集積地)に
対して価格の安さばかりを求めた結果(産地偽装されたもの)です。
そういったものを望み、買い求める日本企業に責任があります。

 

 

僕自身、産地は重要だとは思います。ポーランドなんかは品質が安定しています。
しかし、それ以上に大事なのはダウンそのもの質です。産地だけで
良し悪しは判断は出来ません。

 

そして、質は大事という事を前提として、もっと俯瞰して
見るのであれば側生地や縫製の仕方、
充填量など他にも羽毛ふとんの
良し悪しを決める要素がもあります。産地というのは全体で見た場合
一部の話に過ぎないのです。今回の出来事は多くの中の1つの基準に
とらわれ過ぎて本質を見ていない事に原因があるように思います。

 

食品にしろ、先日の自動車やビルの免震・・・。
デフレの価格競争に晒され、本来、大切にしないといけない事が
ないがしろにされてしまってるのではないでしょうか?
これは負のスパイラルに巻き込まれてしまってます。
経済を優先しすぎるあまり自身が作ったもの、販売するものに
対してみんな何か忘れてしまっているような気がします。
今回の事で業界全体、背筋を伸ばさなくてはなりませし
自分自身も肝に銘じなくてはなりません・・・。

 

 

にほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログ 京丹後情報へ 最後までご愛読ありがとうございます。宜しければクリックをお願い致します

 

メールでのお問い合わせはこちらからどうぞ

タグ: , ,

各種クレジットカード・PayPay対応

ふとんのえびすや
京都府京丹後市峰山町呉服6
(京都銀行峰山支店前)
定休日:ほぼ無休(不定休)
※御来店前に連絡を頂けると幸いです
営業時間:AM9:00~PM7:00

 

フォローしてね

LINK

 

 

過去の記事はこちらで

クリックしてね!


にほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログ 京丹後情報へ
にほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログ 豊岡情報へ
にほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログ 舞鶴情報へ