羽毛ふとんを買う時の大事なポイント
年の瀬が迫り、寒くなってきますと
通販や寝具売場では冬用の寝具をよく見かける様に
なってきます。そこで売り場や紙面のスペースを
沢山とるのが羽毛ふとん。
羽毛ふとんは安いのは1万円を切るかと思えば
百貨店に行けば100万円を超える羽毛ふとんもあります。
一体何が良いのか分からなくなってしまいますよね(^^;
中身の羽毛の品質や縫製の仕方など羽毛ふとんを
構成する要素は沢山ありますがまずは簡単に解るのが
側生地が何で出来ているかです。
最近、手頃な羽毛ふとんは殆どがポリエステル製です。
綿15%、ポリエステル85%なんてのが多いですね。
ポリエステル100%と言うのもよく見かける様になりました。
ここ数年、羽毛の相場は様々な要因によって徐々に相場が上昇しています。
ちょっと前に羽毛の産地偽装の問題の根底もコストを下げる為です。
このポリエステルの側地を使う事の目的もコストを下げる事です。綿100%と
ポリエステルの側地では値段が全然違います。
最近、よく見るパワーアップ加工。羽毛本来の力を引き出す加工と
いう訳ではなく輸送コストを下げる為にカンカンに圧縮してコンテナに
詰め込む為、羽毛が圧力でつぶれてしまっているのです。それを
スチームなどで復元させる為の工程です。同じメーカーが製造していても
グレードの高い羽毛ふとんでは行われていない加工です。コストよりも
余計なストレスを掛けない事を考えての事なのでしょう。
企業努力でコストを抑える事は必要な事ではあると思います。
しかし、専門店としては眠りを邪魔する寝具は販売したくないのです。
えびすやでは綿100%の側地のみを扱っています。
ポリエステル製の生地よりも値段は高くなります。
綿100%のものを使う事に意味があります。
ポリエステル製生地は
◎吸湿性が無く、通気性が悪い。
◎そのため長所である調湿性が生かされない為、羽毛の良さが死んでいる
◎生地から羽毛が噴出しやすい
◎蒸れやすく、生地表面がベトつきやすい。
◎静電気が起きやすい。
値段が安い、軽いといったメリットはありますがおススメは
出来ません。また、コストを抑える事が目的ですから
羽毛も品質の良いものが入っているとは考えにくいのです。
そうなってくると羽毛も成熟度が低く壊れやすい物や
臭いがきつかったり(洗浄不十分・未成熟ダウンの使用)
するケースもあるでしょう。そうなると保温力も低くなります。
価格最優先で購入されるのであれば
ポリエステル製の生地を使用された羽毛布団を
買うのも良いかと思いますが日々の温かさ、快適さを
求めるのであればおススメ出来ません。最低限、綿100%
の製品をお勧めします。しかし、綿100%だからといって
必ず良いというわけではなく一つの最低限の目安です。
中身の羽毛の質、側生地の重さやフィット感、縫製の仕方などに
より寝心地は全然変わってきます。
安さには安さの訳がある事をご理解ください。
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