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何故、綿花栽培が日本から消えたのか。

2022年9月11日 / 寝具のこと, 日々の話

先日、河内木綿を栽培されている方の所へ勉強に伺ってきました。
私、機織や紡績の事、綿花栽培に関しては良く知りません。(^^;
ただ、自信でふとんを仕立てるので綿の感触というのは手が
覚えているんですね。

 

 

インド綿ほど、硬くはないがメキシコ綿ほど柔らかくもなく
油脂分はエジプト綿ほどでもないが強く、綿にヌメリ感がある
といった感じでしょうか。独特の風合いがあります。繊維は
短く、インド綿に近い感じがします。

 

 

 

綿畑で見せて頂いた河内木綿。茶吉庵の萩原さん曰く
河内木綿は非常に品質が高く、綿花が収穫されるまでに
既に売先が決まっている先物取引状態で凄く人気がある綿
だったそうです。河内木綿の織物を見せて頂きましたが
凄くシッカリしてて強い生地なのです。

 

 

明治に入ると外国から紡績機が入ってきます。
これが日本から綿花栽培を駆逐してしまうのです。
結論から言いますと先程、書きましたが河内木綿
(和綿全般)は繊維長が短いので西洋の紡績機では糸が
紡げなかったのです。やがて輸入綿へと取って代わられて
しまいました。

 

 

綿繰り、打綿、糸紡ぎ…これを手仕事でするのか
西洋紡織機でするのか結果は明らかですよね。

 

 

しかし…。西洋から紡織機が本格的に入ってくる前に
臥雲辰致(がうんたつち)という人が和製自動紡織機(ガラ紡)を
発明しています。水力を動力にして『ガラガラ』と音を立てながら
ゆっくりと糸を紡ぐ、なんとも牧歌的な紡織機を発明しました。
この発明はかなり画期的で一時期、この紡織機が全国を
席巻しました。

 

 

しかし、この紡織機の欠点。繊維の長いものが紡げず
速度が遅い。西洋の紡織機は速度が速く生産効率が高ったのです。
同時に入ってきた輸入綿(繊維が長い)とともに和綿と
ガラ紡を衰退させました。。。

 

 

今はごくわずかではありますがガラ紡で紡いでいるところが
あります。(さすがに水力ではないですが)
糸の太さは安定しにくいので太さにムラがあり
糸はとても柔らかく風合いが優しいのが特徴です。
これがとても肌への当たりが柔らかく心地よいんです。

 

 

今でも日本で綿栽培が盛んに行われていたら
どんな感じだったのでしょうね?お話は聞けませんでしたが
河内木綿もガラ紡で紡いでいたのかも??

 

 

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