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寝具製作事例No213『表示と中身が違う』

2025年4月20日 / えびすやにあるもの, 寝具制作事例, 羽毛製品

いきなり余談ですが

 

       先日の記事でお話した羽毛布団のクリーニングの話の余談です。たまたま、羽毛製造メーカーの現場の方とはなしていると『洗いすぎると羽毛の油脂が抜ける』と仰ってました。これは綿のふとんも同じで洗いすぎると綿に含まれる油脂分が抜けてしまいパサつき、綿の弾力が失われます。羽毛も同様に劣化が進んでしまします。クリーニングには『洗う事で起こる劣化』があるということです。      

 

本題です

 

      

 

 

有名メーカーの西川さんもあればメーカー名のない製品まで様々な羽毛布団の中身を見てきました。その中で数社、中身と品質表示が異なっているもの、異なっていなくともとにかく品質がわるいものがあります。中身を偽ったものを販売している訳ですかから既に存在しない会社もあります。今回お預かりした羽毛ふとんのメーカーは堅実な会社で、今までそういう製品と遭遇したことがなかったのでちょっとビックリでした。        

 

 

品質以上のものが入っていて品質表示の偽りであればとても喜ばしいのですがまずそういう事ははありません。(^^; 残念ながらグース95%の表記に対して実際はグース90%でした。ダウンの大きさも95%に比べほど遠いものでしたが幸いなことに羽毛自体の損傷が少なかったので仕上がる具合もGOODです!      

 

 

     

 

 

弊店では羽毛リフレッシュを行う際にはお客様の前で中身を取り出して状態や品質等を説明させて頂き、どういう生地と足し羽毛にするか大まかな見積をさせて頂いたうえでどうするかをご判断して頂いています。中身をちゃんと見て判断する事。これすごく大事な事です!

 

 

 

羽毛ふとん・枕・綿ふとん、オリジナル寝具オーダー等の製作事例は⇒こちら
1人1人の身体に合わせ寝易くする寝具調整の事例は⇒こちら


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羽毛ふとんは洗い過ぎてはいけない

2025年4月8日 / 寝具のこと, 羽毛製品

どれくらいの頻度で羽毛ふとんを洗いますか?


  今日、来られたお客さんと話をしてると『夏前には毎年、羽毛ふとんをクリーニングに出すのよ』と仰られます。いつもクリーニング屋さんからキャンペーンの案内があるからだそうです。しかし、これは危険をはらんでいます。弊店でも羽毛ふとんのクリーニングを受けておりますので洗濯を否定する話ではありません。



えびすやがおススメする目安としては4~5年に一度くらいでいいんじゃないかと思っています。弊店ではまだご購入されてから日が浅いものや最近洗ったばかりのものは洗ってはいけない理由をお話ししてお受けしない様にしています。
   


洗わない劣化と洗う劣化があります


    何故、洗いすぎるとダメなのか?羽毛ふとんの生地は羽毛の吹き出しを防ぐために生地の目詰め加工が施されています。洗えば洗うほど加工が緩んでいき、通気性が上がり、羽毛が噴出しやすくなります。特に一番、流通量の多いサテン地は吹きやすいです。(その代わり柔らかく身体にフィットしやすい大きな利点があります) 頻繁に洗ってメンテナンスをするよりも日干ししてください。日干しは一般的には避けた方が良いと言われますがそれは紫外線による生地の劣化を懸念するからです。僕はそれを防ぐためにカバーを掛けたまま干してます。羽毛は吸湿発散が良いので長時間干す必要はありません。    



 洗わない劣化と言うのは中にしみ込んだ皮脂が羽毛をべたつかせ、そして絡ませ、最後にはダマになってしまったり羽毛の羽枝が千切れて壊れてしまいます。そうやって羽毛がドンドン痩せていきます。ですので先程、目安で洗って下さい。  

 

 

吹き出しやすいものとそうでないもの

 

 

    吹き出しやすい羽毛布団とそうでないものがあります。自分が洗ってみて感じるのは平織の生地は吹き出しにくいです。洗濯しても生地が安定しています。(ただし生地がこなれてくるまでは硬い、カサつきがあります)また質な羽毛を使っているものは吹き出しにくいです。それは羽毛が大きく、ファイバー(羽毛が千切れたもの)、ゴミなどが少ないからです。良い羽毛でも劣化してくると吹き出します。



最終的には羽毛のリフレッシュを



 2度くらい洗い10年くらい使用したものは中身を解体して完全洗浄をする羽毛リフレッシュをお勧めします。羽毛ふとんはシングルロングサイズで一般的なものだと20マス(当店オリジナルは30マス以上にしています)に区切られています。その区切りの中で洗って、乾燥させるので羽毛が完全に開ききりません。 そして10年も使えばそれなりに羽毛も劣化が進みますので劣化したものを取り除き、新たな羽毛を充填することで羽毛布団の寿命を延ばす事が出来ます。昨今、羽毛価格が高騰してきてますので品質の良いものは劣化が進行する前にリフレッシュをしてください。

 

まとめ


◎羽毛ふとんは頻繁に洗い過ぎない
◎目安は4~5年
◎吹き出しやすいものと難いものがある
◎10年を目安にリフレッシュ




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寝具製作事例No.205『羽毛ふとんカスタム』

2023年12月17日 / えびすやにあるもの, 寝具制作事例, 羽毛製品

ご相談を受けた羽毛は10年以上前に弊店でリフレッシュをさせて頂いたものでした。新品をご購入されてからトータル25~30年くらい経っているものでリフレッシュは可能ですがダメージもそれなりに受けている事を鑑みて今回は新調させて頂きました。

 

ポイントは

◎前回リフレッシュで羽毛の充填量を多めで仕立てている。
◎お客様は寒がり
◎長年、ダブルサイズで一人寝に慣れているのでダブルサイズ

上記を踏まえて、快適に眠っていただけるようカスタムしています。

 

 

 

予算は掛かりすぎないように考え、元々のふとんに使われていた素材をベースにホワイトグース90%の羽毛を使用し、充填量を増やす為にマチを若干高めに。お手頃の軽く肌沿いの良い生地を使ってフィット感を高め厚みを出して保温力を高めています。最後に+αを施し、コストを掛けずに保温力をより高めてます。今日、お納めしましたがきっと気に入っていただけるのでは?と自信を持っております!

 

 

そしてお預かりしたリフレッシュ予定だった羽毛ふとんはDL→SLへとサイズダウンをしてお客用、予備用としてリフレッシュをすることになりました。ダブルサイズからシングルサイズへのサイズダウンは羽毛の量に余裕がありますので足し羽毛が少なく済みコストが抑えられますね。

 

 

 

えびすやの得意な仕事

 

 

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ふとんのえびすや
京都府京丹後市峰山町呉服6
(京都銀行峰山支店前)
定休日:ほぼ無休(不定休)
※御来店前に連絡を頂けると幸いです
営業時間:AM9:00~PM7:00

 

 

Gamada Hidemasa

 

睡眠や寝具の事はプロの目線で、丹後の神社や
歴史の事はよく理解せず書き綴っております。
寝具製作技能士、上級睡眠健康指導士
羽毛診断士(ダウンプロフェッサー)等の
資格を持ってます。お気軽にご相談下さい。
お越しの際には連絡を頂けると幸いです。

 

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