羽毛リフレッシュの時期ですよ!
僕が寝具店の仕事をするようになって最初の
二年くらいは今の様な羽毛の仕立替え(リフレッシュ)は
しておりませんでした。今とは違って業者さん
お任せでした。お任せですから融通も利きません。
決められた枠の中での対応になります。
それではダメだと思い、新たな工場を探し
10年近く経ち、いろいろと勉強もさせてもらい
自身も羽毛の事がだんだんと判るようになりました。
10年、羽毛ふとんを開けて中身を見てると
これはダメだとか、これはリフレッシュをしても
長持ちしないな…。これは物凄くいい!というのが
段々と判ってきます。また、生地やキルトの仕方で
も変わってきます。『こういう時はこうする』と
言うのが自分なりに出来上がってくるのでしょうね。
業者さん丸投げがダメな理由。
自分自身が目利きが養えないこと。
仕立て直しをしない方が良い場合があります。
それを見極めてお話しないと思った様に
いい仕上がりにならない。仕上げようと思えば
コストが掛かる。それなら新調した方が
良い場合もあります。
先日、お預かりした羽毛ふとんは
1度リフレッシュされたものでした。お客様曰く
『リフレッシュしても殆ど暖かくならなかった』
開けてみるとダウンが20~30%くらいであとはフェザーでした。
(一般的な羽毛ふとんは85~90%以上が羽毛)
あくまでも想像の域ですがフェザー100%の羽毛ふとんを
無理くりリフレッシュしたのでは…。通常なら断られるはずですし
事情をお話してお断りしなくてはならないものなのですが。
これは逆に物凄く質が良かったものです。
かなりダウンボールが大きくシッカリとしていました。
この場合、お預かりしたものよりも軽めの生地で
フィット感が出る細かめのキルトで足し羽毛を
殆どせず仕立てより使い勝手の良い羽毛ふとんに
作り変えました。この場合、同程度の品質の
羽毛ふとんを買うことを考えると断然安くなります。
こちらは仕立てたものですが
汗っかきの男性がお使いになられるという事で
側地は水を垂らせばスーッと吸い込む
吸水性・吸湿性の良い特殊加工を施した生地で
仕立て直しております。洗いにも強い生地です。
ポリエステルの生地ではありません。綿100%です。
(えびすやではポリエステルの生地は使いません)
単に〇〇〇コース、〇〇〇〇円といった具合で
コース分けして業者さんにそのまま丸投げではダメです。
店側で目利きが必要ですし、悩みがあって
こんな風に改善したという要望を持っていらっしゃる
事もあります。新調をした方が良い場合もあります。
リフレッシュでお預かりする羽毛ふとんは同じ
ものはなく全て状態が違うわけですから。
全面に任せて頂けるのであればその範囲の中で
最善の方法を考え、お悩みや気になる事があれば
お客様と一緒に最善の方法を考える事が大事だと思います。
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勉強熱心で、とことん追求~・・・まさに匠を目指して!
しっかり自分の目で見て、研究~・・・しっかりとお客様にも説明出来ますし、それが信頼関係に結び付くんですよね^!・・・
いげのやまさん
経験と体験の積み重ねでしか
理解は出来ないような気がします。
体験することは大事な事ですね(^^)