制作事例No.12『蘇る羽毛ふとん』
2017年3月28日 / えびすやにあるもの, 寝具制作事例, 羽毛製品
徐々に暖かくなってくると押し入れの中や
気になっていた事を片付けたくなるものです。
小春日和の気持ち良い日にちらほらと綿ふとんや
羽毛ふとんの仕立て直しのご相談を頂くことが
増えてきております。
今回、お預かりした羽毛ふとんの中身です。
ダウン率が低めで全体的に見ると50~60%くらいと
と判断しました。羽毛リフレッシュが可能なボーダーラインです。
この時に羽毛の劣化が進み、羽毛の羽枝が千切れ
ファイバー化しているとダメですが玉ダウンが見られるものの
ファイバーが少ないので出来ると判断しました。
羽毛ふとんを選ぶ時、ダウン率も一つの目安になります。
ダウン率が低いと羽に羽毛が絡まりやすく玉になって
ゴロゴロとなりカサがなくなりやすくなります。
(ダウン率は一つの目安であり、それ以前にちゃんとした質なのかどうかが大事ですが)
予算内で新毛を出来るだけ多めに使い
ダウン率をUPさせました。生地は軽めの平織のものを
使い、ふっくらと仕上げております。お預かりした時とは
全然異なり羽毛の洗浄とダウン率のUPによりふくらみが
出てきました。マス目も細かめにフィット感を出すようにしております。
羽毛のリフレッシュは今まで数多くお受けしてきて
おりますが同じものが一つとしてなく、思案にふける
事もあり、状態によってはお断りしなくてはならない心苦しい時
もあり、奥深さがあります。それは中身を見て知れば知る程、
そういう気持ちにさせられます。
日本羽毛診断士協会認定羽毛診断士(ダウンプロフェッサー)が
いるお店にお任せ下さい。 シングルロング31,320円~(プレミアムダウンウオッシュ仕上げ)
下記に説明を書いてますが
同じ羽毛のリフレッシュでも内容により値段も異なりますし
仕上がり方もまた全然変わってきます。
プレミアムダウンウオッシュ仕上げとは
ふとんを解体し、中の羽毛を個別(袋に入れたものは除く)に
専用洗浄機で水洗いし、羽毛の汚れを取り除き、必要に応じ
足し羽毛を施した後に、新しいふとん生地で仕立て直し加工
をしたものです。
ダウンウオッシュ仕上げ
水を使用して羽毛の汚れを取り除き、必要に応じて足し羽毛を
施した後に、新しいふとん生地で仕立て直し加工をしたものです。
ただし何れかの行程でふとんの解体を行います。
ふとん生地交換仕上げ
ふとんを解体し、中の羽毛を洗浄せず(スチーム処理を含む)、
必要に応じて足し羽毛を施した後に、新しいふとん生地で仕立て
直し加工をしたものです。
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タグ: プレミアムダウンウオッシュ仕上げ, 羽毛リフレッシュ, 羽毛仕立て替え