『香害』についての世の中の認識が変わってきた?
2023年7月16日 / えびすやにあるもの, オススメ雑貨, 日々の話
『香害』という言葉をご存じですか?過去に当Webでも何度か生地にしたことがあります。当店では昔から合成洗剤よりもできれば石鹸を使ってほしいと思い、ふとん屋ではありますが扱ってきています。一見、寝具と石鹸は何も関係が無さそうに感じますが大いに関係があります。カバーやシーツ、ケットやパットなどご自宅で洗濯をされますよね。その時に石鹸で洗えば合繊洗剤に比べてふんわりと仕上がり、肌触りも良いのです。また、肌の弱い方への影響も抑えられます。
最初はそんな観点から取り扱い始めましたが徐々にこれだけではない事例が目に付くようになってきました。それは寝具性能を落としているという事。お客様からの相談で敷パットが直ぐに破れるとのご相談がありました。メーカーなどに問い合わせを出すなど色々と調べてみるとそのご相談をされるお客様の共通点は『柔軟剤』でした。中に含まれるシリコンによって摩擦抵抗が弱くなる事で逆に摩擦の回数が増えて破れてしまう事が原因の様でした。また、タオルなど解り易いのですが吸水性が落ち、水を吸い取ってくれなくなりますし、給水したものを発散しにくくなりますし、肌着類などに使うと蒸れを感じやすく、ひょっとしたら吸湿性にも影響が出ているのかもしれません。そして、肌への刺激が強い。。。肌トラブルに悩んでおられる方には柔軟剤を避けておられる方も多いのでは??
さて、本題です。数年前からクローズアップされてきてる柔軟剤に含まれる『香害』これは僕もかなり苦手でして、気分が悪くなるとかはないのですがホームセンターなどの洗剤売り場は苦手です…。この匂いをもとに化学物質過敏症を発症したり気分が悪くなったりそんな事例が多数報告されており問題となってきました。僕はお客様からそういった話を聞く関係上、こういう問題は認識しておりましたが世間ではあまり知られてはいないと思いきや…。
最近気が付いたのは、自治体のサイトにこの『香害』について注意喚起なされているところがとても多いのです。目黒区ではかなり踏み込んだ情報もUP(kougai:ちょっと待って“その香り” 有害物質が潜んでいる !!)されていました。『香害』が問題となるのは何も柔軟剤ではなく、〇ァブリー〇などの消臭剤も同じです。消臭力はそんなに強くはないので香りでカバーしようとしています。除菌剤も含まれていて一時的に雑菌の繁殖は元が奇麗になっているわけではないのですぐに繁殖をし匂いが出てきます。
こういったものを使わなくても身体に影響を及ぼさない自然素材ベースの石けん、消臭剤はいろんな種類のものがあります。特に自分自身で影響を受けているとどこか感じるような方は使うのを辞めて自然素材ベースのものに切り替えられることをお勧めします。
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