羽毛ふとんの安い高いの違い。

2021年5月7日 / えびすやにあるもの, 寝具のこと, 羽毛製品

これはお客様によく聞かれる話です。
安い製品は簡単に言ってしまうと使っている
材料費が安いというのが端的な答えではないかなと
思います。

 

 

ふとんの主な材料は中身と側地この二つです。
羽毛ふとんで言えば中身は羽毛になりますね。

 

 

左は中国産ダック85%、右はドイツ産ホワイトマザーグース95%
見た目、全然違いますよね。空気を含む力(保温力)、耐久性、ふとんの膨らみ
どれをとっても差は歴然です。当然、値段も違います。

 

 

 

生地も品質はピンからキリです。
えびすやでは綿100%の生地しか扱いません。
(その理由は→こちら)リンク先をご覧
頂ければ分かりやすいのですが側生地を
ポリエステルにすれば値段がかなり抑えられます。
また、生地がかなり軽いので羽毛を少なく
しても膨らんで空気層が出来ますし、
羽毛の品質を落としても膨らみます。
生地をポリエステルにすればかなりの
コスト的メリットが生まれます。

 

しかし…。

 

◎蒸れやすい
◎静電気が起きやすい
◎羽毛が噴出しやすい
◎通気性が悪い
◎側生地吸湿性がないのでベトベトする

 

 

こういったデメリットが生まれます。
本来、羽毛は吸湿発散に優れる素材ですが
ポリエステルの側生地になると羽毛の
良さが生かされなくなります。

 

 

これらの話はブログでもよくするのですが
今回は製造工程の話です。

 

 

羽毛ふとんはふとんの中に詰めるまでに
羽毛に含まれているゴミを徹底的に取り除く為
除塵や洗浄を何度もします。これらの工程が
シッカリとなされていないと鳥のフケや
垢、羽の壊れたものやダウンの千切れたもの
こういったものがゴミとして残ります。

 

 

昨今、生活環境の変化などにより様々な
アレルギーが問題となっています。
羽毛そのものは人間の髪の毛と同じ
ケラチン質です。アレルゲンとなるのは
羽毛そのものではなく羽毛に付着する鳥の
フケや垢などの不純物です。

 

 

洗浄や除塵の工程がちゃんとなされていないと
こういうものが多くふとん内に残留する事に
なります。またシッカリと成熟しきっていない
羽毛ほど壊れやすいので夾雑物が出やすいとも
言えます。

 

 

ポリエステル製の生地は羽毛が吹き出しやすく
製造原価を抑える為に安価な未成熟な羽毛を
使うことが多い事を考えますと…。専門店さんは
綿100%の側生地でないと売りたくないと考えてる
お店が多いんじゃないでしょうか?

 

 

 

専門店の立場としましてはこういった理由から
あまり安価なものはおススメ出来ないのです。
このことは何も羽毛に限った事ではなく綿でも
ウールでも真綿でも安いものには相応の訳があります。

 

 

 

えびすやの得意な仕事

 

羽毛ふとん・枕・綿ふとん、オリジナル寝具オーダー等の製作事例は⇒こちら
1人1人の身体に合わせ寝易くする寝具調整の事例は⇒こちら
ムートン職人が目利きをした価値あるお値打ちのムートンとメンテナンス⇒こちら

 

 

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(京都銀行峰山支店前)
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Gamada Hidemasa

 

睡眠や寝具の事はプロの目線で、丹後の神社や
歴史の事はよく理解せず書き綴っております。
寝具製作技能士、上級睡眠健康指導士
羽毛診断士(ダウンプロフェッサー)等の
資格を持ってます。お気軽にご相談下さい。
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