寝具製作事例No.149『羽毛ふとんのマチ破れ』
2020年7月12日 / えびすやにあるもの, 寝具制作事例, 掛ふとん, 羽毛製品
『羽毛が噴出していてカバーの中で舞っている』
『羽毛の偏りがあり気になる』
そんなご相談を受け、羽毛ふとんの状態を
確認させて頂きました。
アンバランスなのが解りますよね。
この羽毛ふとんは4つ折りにしています。
凹んでいるのは中央部にあたります。
これは羽毛が偏って端に寄っています。
なので端の部分が物凄く盛り上がっています。
通常、4つ折りにした場合、フラットに
ならなければなりません。
その原因は…。
羽毛ふとんのマス目というのは
マチがあり、立方体(直方体)になっています。
マチである壁の部分が破れてしまっています。
そして羽毛ふとんを掛けた時、身体のある中央部は
高くなって傾斜が出来ますので壊れた部分から
羽毛が移動していき中央部が痩せてしまうのです。
そして、羽毛が噴出しカバーの中で舞ってしまう
原因はこれでした。
こういった破れた個所が数か所ありましたので
ココから噴出しています。
これはもう新たな側地に交換する以外はありません。
そして10年以上お使いでしたので羽毛のピリング化も
進んでいますので完全洗浄(ふとんを解体し専用機で水洗い)を
行い羽毛がふっくらと開いた状態に戻します。
高価ですが比較的良い羽毛を使うメーカーさんの
製品でしたので(実際に悪くありません)仕上がりは
期待できます。(^^)
羽毛のヘタリや吹き出しを気にしながら
毎年、ふとんを押し入れに仕舞っている方…。
思い切ってリフレッシュをしてみませんか?
心の引っ掛かりがなくなりスカッとしますし
羽毛ふとんも蘇ります!
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