『日本最古の羽衣天女伝説』乙女神社

2014年4月3日 / 丹後の歴史, 丹後の神社, 神社・歴史

誰もが子供の頃、一度は聞いたことのある羽衣天女の
話。日本各地に羽衣天女の話があります。三保の松原
などが有名ですが中でも丹後に伝わる羽衣天女の話が
文書で残されたものとして最も古いそうです。

丹後には少し異なる羽衣伝説が2つあるのです。
そのうちの一つで丹後風土記に書かれているものとは
少し話が異なります。

乙女神社の天女伝説

むかしむかし比治(ひじ)の山の頂き近くに大きな美しい池があり、
その池に八人の天女が舞い降りて水浴びをしていました。  それを
見ていた三右衛門(さんねも)という里の狩人が、 一枚の羽衣を
隠してしまいまったために、天女のひとりは天に帰れなくなっ て
しまいました。天女は三右衛門と一緒に暮らすことになり、三人の
美しい女児をもうけました。  天女は農業、養蚕、機織り、酒造り
が上手で、三右衛門の家はもとより比治の里はすっかり豊かになり
ましたが、天恋しさに耐えかねた天女は三右衛門の留守中に、「お
父様は毎朝何処を拝んで出かけていくの?」と娘達に尋ねました。
娘達は家の大黒柱を指さしました。大黒柱の穴に隠してあった羽衣を
見つけた天女は、羽衣を身に着けると、駆け戻った三右衛門に「七日
七日に会いましょう」と云い残して天に帰っていきました。  しかし
その様子を伺っていた天の邪鬼(あまのじゃく)が「『七月七日に会い
ましょう』と言っていた」と三右衛門に伝えました。一年に一度しか
会えないと思いこんだ三右衛門は、天女が残していった夕顔(ゆうごう)
の種を庭に蒔いて、天女が天に帰ったことを嘆き悲しんでいました。  
するとどうでしょう。夕顔は天に向かってぐんぐん伸び始めました。
この蔓を登っていけば天に行けるかも知れないと思った三右衛門は、
夕顔の蔓を懸命に登っていき、ついに天上に辿り着きました。天上で
三右衛門は天女に会うことができました。  天上で天女と暮らしたい
三右衛門は、天帝に天上界で暮らしたいと願い出ました。天帝は天の
川への架橋を条件に出し、無事橋が架けられたら一緒に天上界で暮ら
すことを認めるとしました。  仕事を請け負った際に天帝と、橋が
完成するまでは天女を思い出さないと約束していた三右衛門でしたが、
天女恋しさのあまりついついその約束を破ってしまいます。約束を
破った途端天の川は大洪水になってしまい、三右衛門は下界へ流され
てしまいました。

凡海郷様のHPより抜粋させて頂いています。

この神社のある地域には三右衛門の末裔である
安達家には三右衛門が使っていた矢と矢筒や
羽衣伝説にちなむ掛け軸などが今でも残っています。
そそて、天女はこの安達家の庭から昇ったとも
言われているそうです。

この乙女神社には三右衛門の長女が祀られています。

さて、話は少し変わりますが川上順子さんが1995年に
書かれた『古事記と女性祭祀伝承』と言う本を一部抜粋しますと

丹波道主のこの八乙女には天から降りた天女のイメージが
重なっている。そしてまた、この乙女たちは垂仁天皇の御世に
宮中に招請された丹波道主王の女たちの末裔であったと考える
事もできるのである。すなわち、垂仁天皇の御世丹波道主王と
垂仁天皇の后妃となる道主王の女達は『神道五分書』に登場
する丹波の道主とそのこの八乙女たちの祖先であったという
考え方がなされていたのである。

8人の乙女と言うのは豊受大神を祀る女性祭祀集団では
無いのか?としています。道主王と言うの名も代々襲名
される祭祀集団の長だとも書かれています。

そして、垂仁天皇の妃としてまた神を祀る祭祀者として
宮中に喚上されています。その中で、故郷に返された女性が
存在します円野比売、歌凝比売、そして、竹野神社の齋宮に
祀られている竹野媛。

読んでみたものの対して詳しくない僕にはちゃんと理解は
出来ていませんが(もっと勉強せなあかんですね)・・・
羽衣天女の話が何処か知られざる歴史に繋がりそうな
気がしてきます。

羽衣天女伝説は一体、どんな出来事をモチーフとした
話なのでしょうか?それに加え、丹波国とは一体どんな
国だったのでしょうか?

御祭神 豊宇賀能賣神、大山祇神

京都府京丹後市峰山町鱒留蛭子堂433  乙女神社

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2 responses to “『日本最古の羽衣天女伝説』乙女神社”

  1. みそぴよ says:

    よかったぁ~。
    ずっと、コメントしてたのに
    載らなくって何でやろって思ってました!

    • ふとん屋@五代目 says:

      みそぴよさん

      すいませんでした。(^^;ご迷惑をお掛け致しました。
      柳川さんにご連絡いただいて気が付いた次第です。。。

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睡眠や寝具の事はプロの目線で、丹後の神社や
歴史の事はよく理解せず書き綴っております。
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