『丹後の鍵を握る神社』宇良神社
2014年11月15日 / 丹後の歴史, 丹後の神社, 神社・歴史
前回、参拝をした時は本殿の茅を吹き替えているところでしたが
綺麗な屋根になっておりました。
この宇良神社は社伝によると825年に
浦嶋子を筒川大明神として祀ったのが始まりだと
言われておりますがこれは浦嶋子が帰ってきて
祀られたのが825年で実際もっと古い神社だと
思います。
日本書紀の雄略記に浦嶋伝説(浦島研究所様のサイト)の話が
出てきます。そこには雄略22年(478年)7月に釣り上げた
亀が女性に変身し、その女性を娶る。その男は筒川村の
水之江浦嶋子と言う。
今日は水量こそ少ないものの布引の滝という雨後にだけ
水が流れる滝があります。その水が流れ落ちるその辺りを
水之江と言うそうです。この辺りは地質学的には鉄はない
のですが面白い事にこの水之江には鉄に纏わる地名が沢山
残っているそうで…。
話が飛んでしまいまいましたが同じ雄略22年に豊受大神は
丹波の国から天照大御神に呼び寄せられて宇治山田へ行きます。
同じ雄略22年にです。しかも同じ丹波の国の話。豊受大神の
遷宮と浦嶋伝説はリンクしている様に思えます。
宇良神社の直ぐ側に本庄宇治と言う地名があります。外宮は
宇治山田にあります。この”宇治”の繋がりは気になります。
宇治といえば宇治土公、伊勢の猿田彦神社の社家です。宇治土公は
磯部氏の子孫であり、海人族であり丹波の国にルーツがある
なんて説もあります。
豊受大神の遷宮と浦嶋伝説は何らかの形でリンクしている
かと思いますし、それにちなんだ興味深い事が宇良神社のある
伊根には沢山あるようです。宇良神社の事が判れば丹後の歴史を
紐解くことが出来るのかもしれません。
はやり浦嶋伝説があるだけあって拝殿には”亀”だらけです。
農作業中などに亀を見つけると地域の人達は
宇良神社境内にある池に亀を持ってくるそうです。
昔は網にウミガメが引っかかると神社に連れてきて
お神酒を口付けさせてまた海に返したとか…
宇良神社はとても興味深い神社です。
お参りされることをオススメいたします。
御祭神 浦嶋子
京都府与謝郡伊根町本庄浜191 宇良神社
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