夏のヒンヤリ敷パットの話
2022年6月15日 / 寝具のこと
この季節になると寝具売場には
涼感の得られるヒンヤリとした敷パットなどがたくさん売られています。
えびすやはこういった製品があまり好きではありません。
それはほぼほぼ、ポリエステル製だからです。
確かに触ると凄く冷たいです。ヒンヤリします。
ヒンヤリしていると寝入りには効果的だと思いますが
このヒンヤリ感は長くは続きません。。。
その原理は熱は高い方から冷たい方へ移動します。
昔、体育の授業で暑い日に体育館の中で球技とかしますよね。
汗、ぶるぶるで身体は熱くなっています。
その時に体育館の壁(コンクリート)に背中をくっつけるとむちゃくちゃ
ヒンヤリとして気持ちよかった事を思い出します。
涼感のジェルパットに寝る事も同じ原理です。
ジェルは水分が多く含まれているのでとてもひんやり
しますが熱が移動し、体温と同じ温度になると
もうヒンヤリ感は無くなり、通気性が無いので
蒸れ蒸れになります。
これは他のポリエステル系素材の涼感パットも
同じことで何時までもヒンヤリ感は続きませんし
同様に蒸れてきます。
この蒸れてくるという事は表面に水分が残ります。
水分に適度な温度があり、ポリエステルは皮脂汚れを
吸着させやすい性質があり雑菌が繁殖しやすく
臭いもしやすい…。だから抗菌加工が施されていたりします。
抗菌加工について面白いサイトを見つけましたので
詳しく知りたい方はご参考までに→こちら
えびすやはこの時期には麻製の寝具をお勧めします。
ヒンヤリ感が強く、吸湿発散性に優れているので
素早く吸収し背中がサラっとします。寝入りを助ける
涼感と吸湿発散の良さを昔の人は良く分かっていたからこそ
昔から、夏の寝具=麻と重宝されていたわけです。
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