寝具製作事例No.185『羽毛ふとん再生のススメ』
2022年7月21日 / えびすやにあるもの, 寝具制作事例, 掛ふとん, 羽毛製品
昨年のちょうど今頃、同じ羽毛布団をお預かりしてリフレッシュを
させて頂きました。それと同じ羽毛ふとんをお預かりし
同じ仕様でお仕立てさせて頂きました。
羽毛をリフレッシュをする際、弊店はプレミアムダウンウオッシュを
採用しております。ふとんを丸洗いする形のウオッシュで
あったりスチームを充てる、洗浄はせず新しい側生地に入れ替え
足し綿のみ等リフレッシュと言ってもそれぞれ仕様が異なります。
解体し羽毛を取り出し、専用の機械で洗浄・除塵を行なわないと
思う様に羽毛が回復しません。特に使用年数が長ければ長いほど
回復が難しくなります。
今回、リフレッシュあたり従来品との仕様変更は
◎マス目を20マス→30マス
◎羽毛の充填量を減らす
◎側生地をシルク混→綿100%
羽毛充填量が多く、マス目の数が少ないので
身体に沿いにくい状態であったこと、シルクと
ポリエステルの混紡である為、生地の劣化による
吹き出しが早い事(今回は羽毛の吹き出しがある為に
リフレッシュのご依頼)を改善するために
綿100%の軽量のサテン生地を使い
新毛を足した上で充填量をいくらか減らし
従来よりも軽く、フィット感があり
羽毛を洗浄することで嵩が回復し
保温性を取り戻す処置をしております。
通常のリフレッシュは値段によって決められた
コースから好きなものを選び、規定で決められた
範囲内でリフレッシュが行われます。しかし…。
リフレッシュというのは千差万別の状態で
依頼を受けます。夫婦で同じものを使っていたとしても
劣化の仕方、汚れ方が異なります。だから
目利きを行い、要望を加えながら仕上げ方を
変える必要があるんじゃないか?とえびすやは
考えております。
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Tags: プレミアムダウンウオッシュ, 仕立直し, 羽毛リフレッシュ