寝具製作事例No.200『羽毛肌掛けふとんのリフレッシュは出来るのか?』
2023年10月11日 / えびすやにあるもの, 寝具制作事例, 掛ふとん, 羽毛製品
タイトルの通り、よくご相談いただく内容でしたので記事にしてみました。『羽毛肌掛けふとんを羽毛リフレッシュしたいのですが…』先に結論から申し上げますとする事は出来ます。しかし、基本的には肌掛けふとん単体ではあまりおすすめしていません。
①羽毛肌掛けふとんは羽毛掛けふとんの充填量が少なくリフレッシュのメリットが出にくい
②掛けふとんも肌掛けふとんもリフレッシュさせる手間はほぼ同じ
③掛けふとんよりも肌掛けふとんの方が傷みやすい
同様の手間をかけても掛けふとんよりも肌掛けふとんは充填量が少ない為、リフレッシュのメリットが出にくく、掛けふとんと肌掛けふとんと値段の差が小さいので『あれっ?高くない?』と感じてしまいます。
お客様の羽毛ふとんを目利きさせて頂いてていつも感じるのですが掛けふとんよりも肌ふとんの方が傷んでいます。掛けふとんと同時期に使い始めた同等品であったとしても肌ふとんの方が傷みが進んでいる事が多いのです。場合によってリフレッシュをしない方が良いケースもあります。これは恐らく、肌ふとんはマチが無い為、羽毛に摩擦が掛かりやすいのかな?と思ったりします。
以上の事から、えびすやはこういう場合は掛けふとんと肌掛けふとんを一緒にリフレッシュさせます。一緒にすることで省ける事が出来る手間を省きコストを抑えます。
先日、お預かりした羽毛ふとん、肌掛けふとんもやはり、肌ふとんの方が傷みが進んでおりましたが中身が同じ品質のもので品質もかなり高かったので十分にリフレッシュが可能だと判断し、リフレッシュ作業に取り掛からせていただくことになりました。勿論、一緒にリフレッシュをさせます!
ただし、肌ふとんの羽毛の品質が悪かったり、劣化がかなり進んでいる場合は一緒にしてしまうと掛けふとん側の羽毛の品質の足を引っ張ってしまいますのでおすすめはできません…。
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