よく風邪を引く人には共通の原因がある
えびすやに来られるお客様は今、何らかの形で眠りに困っておられる方が多く来られます。相談内容は色々とあるのですが今日はその中の一つの話を書いてみたいと思います。その一つとは…
『何故かよく風邪をひくんです…。』
風邪をひくといっても色々と原因はあるとは思いますが寝具が影響している場合があります。そして、寝ている間の事なのでそれになかなか気づきにくいのです。僕が寝具においてかなり重視しているのが『睡眠時の発汗について』です。よく、睡眠時にはコップ一杯(200㏄)の汗をかくと言われていますが実際はもっと多い様な気もしますが結構な量をかいています。その寝ている間に汗はどこに行くのか?という事を考えたことがありますか?実はこれ、かなり重要な話なのです。
汗は特に睡眠時の一回目のサイクル(約90分を1サイクルとして、レム睡眠~ノンレム睡眠を4~6回繰り返す)時に一気に発汗をして深部体温を下げ深い眠りへと入っていきます。サイクルの深い眠りに入る時に発汗で体温を下げます。この時に寝具の素材によって寝床内に水分が残ってしまうのです。水分が吸収されるのは綿、ウール、羽毛などの自然素材、水分が吸収されずに残ってしまうのが石油来のポリエステルやアクリルなどです。
よく、子供や男性がふとんを蹴飛ばしていることがありますが蒸れるとこうなります。冬にやってしまうとそのまま冷たい外気に冷やされて風邪をひきます。蹴飛ばさなくても寝床内に水分が残っていると一日の最も寒い深夜2~4時くらいにふとんが外気によって冷やされ、寝床内が冷えてきます。分かりやすく言うと濡れたタオルを冷蔵庫に入れるとキンキンに冷たくなりますが乾いたタオルを入れててもそんなに冷える事はありません。これが身体を冷やし風邪をひく原因になってしまいます。寒いからといって今度は電気毛布を使っている方もおられます。これはこれで、体温を下げるべき時に下げられず、ずっと加温してしまうと自律神経に影響を及ぼしこれもまた問題です。
何故かよくわからないけれどよく風邪をひくとお感じになられてる人はどんな素材の寝具を使っているか一度、調べてみましょう。アクリルの毛布や敷パット、自然素材の羽毛ふとんだけど側生地がポリエステル、カバーはどんな素材でしょうか?いくら、自然素材の良い寝具で寝ててもパットやケット、カバーなどが足を引っ張っていることもあります。
『何故かよく風邪をひくんです…。』
とおっしゃられる方にモコモコのアクリルパジャマや〇ートテッ〇などの化繊の発熱系インナーを着て寝てる方がいらっしゃいます。これも理屈は同じです。発熱系インナーは確かに暖かいのですが影響も大きく『〇ートテッ〇症候群』という言葉もよく聞きます。有効に活用するにはそういった部分も踏まえて上手に着用しましょう。ただし…。睡眠時にはお勧めしません。そもそもモコモコのパジャマや発熱系インナーを着たくなるのは寝具が脆弱で温かくないからではないでしょうか?ちゃんと寝具を整えれば着たいと思わないと思います。
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