カテゴリー「寝具のこと」の記事

この羽毛ふとん何処が悪かったのだろう?

2020年1月29日 / えびすやにあるもの, 寝具のこと

お客様がご来店の際にポロッと口にされたのが
他店でリフレッシュをしたのだが『う~ん』だったと
いう事。それなりに使ったものを再生するわけ
ですから側地が新しくなり新毛を足していますが
完全な新品の状態になるわけではありません。

 

 

 


(※二枚合わせの羽毛ふとんは在庫持ってませんのでイメージです)

 

 

ここをちゃんと説明する必要が
ある部分ですし、リフレッシュ方法によって
今までと大きく着心地が変わる事が
ありますのでその辺りをちゃんと説明されて
いなかったのかもしれません。

あまり詳しくは聞いていませんので
お話のなかで感じた事で想像しますと…。

 

 

えびすやはあまり好きじゃないので
定番品として扱っていませんので現物が
ありませんが羽毛ふとんのキルトタイプに
『二枚合わせ』というタイプがあります。
合掛けふとんと肌掛けふとん二枚を
季節に応じて使い分けて行くものです。
冬は二枚重ねて使います。お客様はこの
タイプにリフレッシュされていました。

 

 

この『二枚合わせ』の利点は季節に応じて
対応しやすいという事です。その反面、
二枚重ねて使った時に生地の重さが倍に
なる為、かなり重くなります。その二枚を
重ねて一つのカバーの中に入れた時。
質の良い軽い側生地に大粒のダウンを
少な目に入れて軽い羽毛ふとんだった時、
下手に2枚合わせにしてしまうと大きく

寝心地が変化してし変化します。
いずれにせよ、今までとの感じる差が大きく
違和感を感じられたのだと思います。
それが『う~ん』繋がったのかと。

 

 

 

えびすやの場合はリフレッシュをする場合は
側生地やキルトや縫製に関する事や
今お使いの羽毛の現状を中身を取り出し
解説させて頂いています。また、現状の
使い心地などを確認しながらこういう仕立て方を
するとどうなるのか?どこが変わるのか?
お話させて頂いています。

 

 

 

この二枚合わせは側生地を倍使って
二枚にするわけですからコストもそれ相応に
掛かります。だからその分、使い心地が
良くなる?とは限りません。

 

 

 

二枚合わせタイプの羽毛ふとんが悪いと
いう意味ではなくその方の使い方には
合わなかった、以前使っていたものに
満足されてた状態との差がマイナスに
振れてしまった事が問題だったのでしょうね。

 

 

 

えびすやの得意な仕事

 

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羽毛ふとんは膨らみ過ぎてませんか?

2020年1月5日 / えびすやにあるもの, パジャマ, 寝具のこと, 羽毛製品

初めて羽毛ふとんを使おうかと思案されてる
方からのご相談です。

 

 

 

 

『羽毛ふとんは膨らみ過ぎてる様に見えます。
      ちゃんと肌に添うのでしょうか?』

 

 

 

凄く鋭い、質問を頂きました。
以前、弊店へ羽毛ふとんを求めて買いに
来られたお客様に

 

 

 

 

『ペタンコの羽毛ふとんしかないの?』

 

 

 

 

えびすやの羽毛ふとんはカサがあまり
ありません。それらを見て気分を悪くして
帰られた事があります。その意味をいくら
説明をしても取り付く島もなく…(^^;

 

 

 

 

えびすやは肌への沿いを重視しますので
使う生地、羽毛の品質、キルティングのバランスで
羽毛の充填量を決めています。このバランスが悪く
詰め込み過ぎの状態になると…。こんな感じになると
もう肌には沿いません。羽毛にいくら保温力が
あっても肩口から冷気が入り込みます。お客様の
懸念通りになり、求めていた軽さのメリットも
薄まります。

 

 

 

 

ほぼ同じ品質レベルの羽毛が入っている
二枚の羽毛ふとん。左は某メーカー製
手前はえびすやオリジナル羽毛ふとん。
充填量は左のメーカー製の方が5%程度
多めに入っています。

 

 

 

 

先程の羽毛ふとんの様にマス目はかなり
少なめです。

 

 

 

 

見事に羽毛が散ってしまいました。
この羽毛ふとんを使うと羽毛が散ってしまい
羽毛を必要とする部分(身体)に羽毛が無いと
いった状態になる事が容易に想像できます。
という事は寒いという事です。

 

 

羽毛ふとんは単に羽毛を詰めたらそれでよい
訳ではなく、いくら質の良い材料で作ったと
しても作り方が悪ければそれらの材料の良さが
生かされません。

 

 

ご相談頂いたお客様は羽毛ふとんを使う事で
掛けふとんが軽くなり保温力がUPし
とても快適に眠られたそうです。実は羽毛ふとんを
嫌っておられるお客様の多くに最初に買った
羽毛ふとんに不満を感じて毛嫌いをされている
方が多いんです。このお客様がもし肌に添わない
羽毛ふとんを買われていたら…。

 

 

~~お知らせ~~

 

 

 

昨年末よりパジャマバーゲンスタートしております。
えびすやのパジャマは基本、自然素材100%です。

 

 

 

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FMたんごでお話した羽毛ふとんについての解説

2019年11月23日 / 寝具のこと, 羽毛製品

今朝の再放送が終わりました。
お聞きくださいました方、有難うございます。
ラジオでお話した事の解説+お話できなかった事を
こちらで書いてみたいと思います。

 

 

 

羽毛ふとんのお手入れについてです。
これは特に羽毛ふとんに限った話ではありません。
全ての寝具に共通していえる事ですが

 

 

 

『湿気をどう扱うのか?』

 

 

という事です。特にこれから結露を
起こしやすい時期ですし、丹後は湿度の高い地域。
湿気との付き合い方を考えなくてはなりません。
まずは保管方法。この間にふとんをダメにして
しまっているケースがありますのでラジオで
お話した事をまとめますと

 

①布団圧縮袋には収納しない。

 

これは2つの危険性があります。
圧縮すると元に戻らなくなるからです。
それと、収納前の乾燥が甘くて
水分が残っていると結露を起こし
カビを生やしたりかび臭くなることがあります。
それはナイロン袋で密封してしまうので
通気性が無い事が問題です。

 

 

②出来るだけ湿度の低い場所で保管

 

家の中で出来るだけ湿度の低い場所で
保管しましょう。理想の場所は二階の
南向きにある押し入れです。

 

 

③収納は通気性のあるもの

 

衣類をクリーニング出した後
ナイロン袋に入って帰ってきますよね。
これは良くないと言われています。
通気性が無いからです。羽毛ふとんも
同じで元々付属している不織布の収納バックや
使わなくなった古シーツがおススメです。

 

 

えびすやでは全ての羽毛ふとんではありませんが
柿渋染めの特大巾着収納袋をお付けしています。
柿渋染のは自然の抗菌作用があります。

 

 

普段のお手入れについて

 

 

羽毛ふとんは大半のメーカーさんが
『陰干しで風通しのよい所に干しす』事を推奨し
ています。これは日干しすると紫外線により
生地が劣化し羽毛吹き出しの原因になりかね
ないからです。

 

 

ところが…。意に反して日干しをジャンジャン
やっている羽毛ふとんの方が羽毛の状態が
良いのです。それは湿気がシッカリと抜けている
からです。湿気がそれだけダメージを与えて
いるという事です。

 

 

 

同じ時に同じ羽毛ふとんを購入して
同じ様な環境で同じ様な使い方をして
だお手入れが日干しと陰干しだった場合
日干しの方が状態が良いのです。

 

 

でも日干しをすると生地が傷むのでは?
と当然思われると思いますがそれは
カバーを掛けたまま干す事で簡単に防げます。

 

 

次に羽毛ふとんのクリーニングについて

 

(僕が手洗いした羽毛ふとん。自分で洗うに当たっては注意が必要です)

 

 

羽毛ふとんは理屈で考えると
水鳥の胸毛ですから水に濡れる事は何ら問題は
ありません。しかし、洗い方を間違えるとダメです。
最近は自分でコインランドリーで洗われる方が
多いですがその反面、失敗している方も多いです。
キルトを仕切るマチを破ったり、洗剤を間違えたり
乾燥し過ぎたり…。プロの業者さんは手順を踏んで
洗っておられます。安易な自身でする洗濯よりも
プロに任せた方が良いと思います。

 

 

羽毛ふとんは洗濯をしない劣化と
洗濯に伴う劣化があります。例えば前者は汚れによって
羽毛同士が絡んでいき、そして壊れてしまう事。
後者は洗う事でカサ減りや羽毛同士の絡みが酷く
なる事。羽毛の劣化が進むとこういう事があります。
あと何処の業者さんにお願いするかもかなり大事です。
(👆かなり重要だと思います)

これは一つの目安に過ぎませんが例えばい劣化が
進んでいないが汚れが気になるくらいの5~6年くらいで
10年くらいで羽毛のリフレッシュするのが良いかと
思います。どちらも劣化が進む前に先に手立てをすると
長く良い状態で使えます。

 

昨今、食生活の変化により羽毛の元となる水鳥の
飼育数が減ってきています。(羽毛は副産物です)
それに伴い、価格もジワリジワリと上昇しています。
当然、羽毛ふとんの価格も上昇しています。これは
一時的に横ばいだったり、若干下がる事が
あったとしても長期的視点でみれば価格があがる
事は避けられないでしょう。

 

 

だから、質の良い羽毛ふとんを使い、お手入れを
キッチリすれば長持ちします。そして羽毛の膨らみが
弱まってくる10年くらいを目途に羽毛ふとんのリフレッシュ
する事により羽毛がふっくらと回復し、側地も
新品になります。これは新しいものを買うよりも断然
安く出来ますし、質の良い・状態の良い羽毛であれば
羽毛ふとんのリフレッシュに掛かる費用と同じ価格で
新しい羽毛ふとんを買うよりも内容が全然良いです。

 

出来れば、少々高いと感じても良いものを
買った方が長く、快適に使う事が出来るので
長い目で見るとこちらの方が結果、得なんです。

 

 

えびすやの得意な仕事

 

 

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ふとんのえびすや
京都府京丹後市峰山町呉服6
(京都銀行峰山支店前)
定休日:ほぼ無休(不定休)
※御来店前に連絡を頂けると幸いです
営業時間:AM9:00~PM7:00

 

 

Gamada Hidemasa

 

睡眠や寝具の事はプロの目線で、丹後の神社や
歴史の事はよく理解せず書き綴っております。
寝具製作技能士、上級睡眠健康指導士
羽毛診断士(ダウンプロフェッサー)等の
資格を持ってます。お気軽にご相談下さい。
お越しの際には連絡を頂けると幸いです。

 

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