カテゴリー「えびすやにあるもの」の記事

背中がポイント!ふとんの冬支度

2019年11月13日 / えびすやにあるもの, らくだの敷きふとん, ケット・パット, ベッド・マットレス, 敷ふとん, 綿製品, 羽毛製品

寒くなれば、掛けふとんやケットなどの
掛け寝具を強化すれば暖かくなると思いますよね。
確かにそうです。肌布団よりも掛けふとんの方が
暖かいです。ただ、重ねれば重ねるほど暖かい
訳ではありません。重くなれば寝返りも打ちにくく
眠りにくくなります。

 

 

 

案外、整えられていないのが敷寝具。
いい羽毛ふとんを使ってるのに『寒い寒い…。』と
感じる場合、たいていが敷寝具に問題がある場合が
あります。例えば、スプリングのマットレスに
薄い敷パット一枚敷き、アクリルボアのパットを
使用(汗がこもり冷えやすい)してたり
長年使い続けた綿の敷ふとん一枚敷き…。掛けふとんに
比べ重視されていない事が多いのです。

 

 

 

背中には風門、命門といった風邪のツボがある
くらいで寒さを感じとるのは背中です。電気敷毛布を
使いたくなるのは背中が寒いからです。電気毛布の
仕様は自身の持つ体温調節機能を低下や自律神経の
乱れ、眠りが浅くなり質が悪くなるのでおススメ出来ません。

 

 

 

 

基本はあくまでも自身の体温を逃がさない様に
そして寝床内の湿気を逃がす事が暖かく眠る秘訣です。
それが出来るのは自然素材だけです。アクリルや
ポリエステルといった石油系素材では出来ません。

 

 

 

 

 

 

徐々に夜間が寒くなってきたので店の敷寝具も
かなり保温力があるものへと寝試し体験を出来る寝具を
入れ替えました。

 

 

奥にあるのは従来から展示しています
ヤク、キャメルで作られた獣毛の積層マットレス
その上にはムートン職人がムートンの集積場へ
いって良いものを選び抜いてきた品質が良くても
お手頃価格のムートン

 

 

手前はダウンパットに通気の良いガーゼカバーを
掛けています。常識的に考えると羽毛=掛けるものと
考えがちですが敷パットにするとこれが暖かいのです
湿気をシッカリと吸湿するので寝床に汗が籠らない
そして保温力があります。極度の寒がりで電気毛布が
手放せない方でもこのダウンパットの下に敷いている
らくだの敷ふとんとを併用すれば外せます。

 

 

 

 

ついでに寝試しの時に掛ける羽毛肌ふとんも
ガーゼへと交換しました。ちなみにウオッシャブルタイプの
羽毛肌掛けふとんですが一般的に見られるポリエステル混の
側生地のモノではありません。綿100%の吸湿発散性の
良い生地です。

 

 

 

 

2重ガーゼカバーは100番双糸のコーマ糸で作った
軽量タイプの2重ガーゼカバーです。凄く繊細柔らかい
肌触りですが糸を二本より合わせた双糸なので強くなり
けば立ちにくいのが特徴。不純物を取り除く精錬では
綺麗な天然水で自然の精錬剤を使い丁寧に洗い上げています。
ここまで良いガーゼカバーは滅多にお目にかかれない。
と僕が思うくらい良いです。はい!

 

 

 

今日はコマーシャルになってしまいました(^^;が
現物を体験できますのでご興味が沸きましたら
ご来店ください。お待ちしております。

 

 

 

えびすやの得意な仕事

 

 

羽毛ふとん・枕・綿ふとん、オリジナル寝具オーダー等の製作事例は⇒こちら
1人1人の身体に合わせ寝易くする寝具調整の事例は⇒こちら
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寝具調整事例No.35『原因はカバー?羽毛ふとん?』

2019年11月12日 / えびすやにあるもの, 寝具制作事例, 寝具調整事例, 掛ふとん

今回の記事はどちらかというと製作事例に
近いかもしれませんがこういうご相談も
ちょくちょくある事例ですのでご紹介します。

 

 

 

えびすやでは今使っている寝具について
相談がある場合、持ち込みをされるケースが
多くあります。僕もそちらの方が問題点や
原因がハッキリしてフィードバック
しやすいのです。

 

 

 

今回のご相談は

 

 

 

『別注で作ったカバーが10㎝近く
  余ってしまうので寸法を調整してほしい』

 

 

それを確認する為にカバーとふとんを
僕が留守中にお店へ届けて下さっていました。
確認をしてみると…。

 

 

 

 

 

カバーを掛けてみると寸法が余るどころか
遊びが殆どないくらいにピッタリです。
この状態で10㎝を寸法をカットすると
羽毛ふとんが寄ってしまい硬くなり肌沿いも
悪くなりますのでカットは出来ません。

 

 

しかし、お客様は10㎝近く余っていると
仰います。これはカバーを作った縫製工場さんに
問題があるのでしょうか?お客様の思い込みでしょうか?
それともふとんに問題があるのでしょうか?

 

 

 

まずはカバーは問題なくピッタリと合ってます。
お客様の思い違いなのか?現時点では確かに
合っていますがお客様の思い違いではありません。
そうしたらふとんに問題があるのか…。

 

 

 

先に結論を言いますと
問題はふとんですね。

 

 

見ると解りますが物凄く膨らんで見えませんか?
凄く膨らんでるから暖かそうに見えます。
使い心地よりも見た目重視の縫製が施してありました。
その縫製の仕方と羽毛充填量のバランスが悪いのです。
身体のフィット感も悪いかと思います。

 

 

 

その縫製の仕方とバランスの悪さが原因で
使用中に丈が縮むのです。それで更にフィット感が
悪くなり、肩口に隙間が出来ます。隙間が
出来るから無意識にふとんを引っ張り上げます。
カバーの生地もふとんの側生地もとても質の良い
もので滑らかな素材でしたので生地だけ掴んで
引っ張ると…。カバーが余ってしまうのです。

 

 

 

羽毛ふとんの細かい解説をすると
話が長くなるので割愛しますが縫製の仕方と
充填量に問題があると側生地や中の羽毛が
いくら良い素材を使っていても保温力が意外と
無かったり、使い勝手が悪かったりするのです。

 

 

 

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寝具製作事例No.136『羽毛を混ぜてふとん再生』

2019年11月8日 / えびすやにあるもの, 寝具制作事例, 掛ふとん, 羽毛製品

羽毛ふとんのリフレッシュのご依頼があり
その前の品質の診断が先程おわりました(^^)

 

 

 

一枚づつ、少しだけ羽毛を取り出し
検品用の透明な筒に入れて
品質レベルとの状態を調べて
5段階評価の格付けをしていきます。

 

 

これは偶然の一致なのですが
三枚ともホワイトグース95%。
しかし、一点はヨーロッパからの輸入品、
値段はかなり高めですがいい羽毛を使う国内メーカー。
もう一社は既に廃業しているのですが
品質表示の内容を盛っているケースが散見する
メーカーさんの製品。(今回は盛がなし)

 

 

同じホワイトグース95%といっても
品質はバラツキがあるもの劣化が
少なく状態が良いと判断しましたので
今回はこの3枚で二枚のホワイトグース95%の
シングルの羽毛ふとんを2枚つくるのか、又は
3枚を作り不足分をマザーグースクラスの
足し羽毛をして補うかになります。

 

 

 

品質表示が同じでも
羽毛のレベルが同じとは限らないんです。
デパートに行くと解りやすいかもしれませんね。
品質表示の表記が同じくらいの羽毛ふとんを
最上階の催事売場の特売品のものと
寝具売り場のメーカー正規のものとを
押したり触ったりすれば違いが判ると思います。
当然値段も全然違います。やはり現物を
自身の目で確認するが一番ですね。

 

 

話がそれてしまいましたが

 

 

中の羽毛が汚れ、湿気を含んだ状態で長期保管を
していたのでは?と思います。羽毛が千切れたものや
羽毛同士の絡みが目立ちました。他の部分も取り出しましたが
もっと劣化が進んでましたのでリフレッシュはしないと
判断をしました。先程の様な羽毛にふんわりとした感じがしませんよね。

 

 

もう一枚は一度も使用した形跡がなくタグが
付いたままでしたが中身を取り出すと通気性のない
収納ケースでの長期保管のせいでしょうか羽毛が
ピリングが目立つので洗浄はせずスチームでほぐし
羽毛を開かせふんわりとさせ、元々の生地が
硬い生地でしたのでソフトな身体に沿いやすい生地と
縫製でフィット感を高めてリフォームをします。

 

 

ここで疑問があるかと思いますが
先程の最初の3枚と後の1枚は何故別々なのか?

 

 

通常は個別でリフォームを行いますが
状態や品質がそこまで大きな差が無い場合は
複数枚同時に洗浄する事によって個別にする
よりもコストが下げられるメリットがあります。
しかし、品質に差がある場合に同時に洗浄を
して混ぜてしまうと品質の高いモノの場合
足を引っ張られて、品質が下がってしまうからです。
ちなみにこの場合はダックダウン90%。
普及品と高級品の差があるので混ぜられないのです。
ですので同時期に買った同じものを同時に
リフォームしたり今回の様なたまたま近いものが
複数枚ある場合でないと出来ないのです。

 

 

特に高価な品質の良い羽毛ふとんをリフォーム
する場合、よい羽毛は丈夫ですし、丁寧にメンテナンスを
されていると羽毛の状態は良いです。ですので
元々のお使いの側生地・羽毛のレベルで仕上げても
買ったお値段に対してかなり安い値段で再生が出来ます。

羽毛ふとんの中身を取り出し診断をしていますと
経験上、ホントに良いモノは仕上がりが良いと言うのが
よく解ります。良いものをリフォームされる場合は
四角四面に〇〇〇〇〇円コースといった様な選び方では
なく、素材をよく見て出来るだけそれを活かす様な
リフォームをされる事をおススメします。

 

だって、折角良いものを買われたわけですから。

 

 

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ふとんのえびすや
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(京都銀行峰山支店前)
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営業時間:AM9:00~PM7:00

 

 

Gamada Hidemasa

 

睡眠や寝具の事はプロの目線で、丹後の神社や
歴史の事はよく理解せず書き綴っております。
寝具製作技能士、上級睡眠健康指導士
羽毛診断士(ダウンプロフェッサー)等の
資格を持ってます。お気軽にご相談下さい。
お越しの際には連絡を頂けると幸いです。

 

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