カテゴリー「羽毛製品」の記事

寝具調整事例No.70『身体がだるくなる原因は枕ではありません』

2022年2月23日 / えびすやにあるもの, 寝具調整事例, 掛ふとん, 羽毛製品

寝具を購入するにあたりよくある事。
それは問題の原因がズレている事からくる
購入寝具のミスマッチ。これホント多いです。

 

 

ご本人が認識していないとお店の人にも
伝わらず、原因が解決しない…。僕も会話の中から
果たしてそれがホントに正しいのか?ホントの
原因は何処にあるのか?という事を軽い頭を
フル回転させながら会話をしています。

 

先月ご来店されたお話ですが

 

 

『朝起きると身体が痛く、だるいのです…。』

 

 

そのお客様は枕が原因ではないかと
相談に来られたのですが直感的にちょっと違うなと
感じまして色んな事を伺い、出てきた答えは

 

 

『ふとんの重ねすぎ』

 

 

 

 

そのお客様は

 

綿の掛けふとん   1枚
毛布        1枚
綿の肌掛けふとん  1枚
タオルケット    1枚

 

 

 

それに綿の掛けふとんと肌掛けふとんには
それぞれ1枚掛けます。それぞれ製品によって
重さには開きがありますのであくまでも概算と
してお考えいただければと思いますがザックリと
軽めに見ても10キロはあります。毛布はどんな素材か
解りませんが二枚合わせのアクリル毛布など
使っていると2キロを軽く超えたりします。

 

 

 

これでは寝返りが出来ません。重すぎるのです。
因みに僕は5キロありません。これがご高齢だと
実際の重さ以上に重く感じるでしょう。その重さが
寝返りを邪魔して、血液、関節液、リンパ液の
流れが悪くなり身体のダルさへとつながります。

 

 

 

でもこの方、好き好んで重たくしているわけでは
ありません。寒いから重ねてしまうのです。
寝具に保温力が無いのです。綿ふとんも恐らく
ヘタッていて暖かい空気が含むことが出来なく
なっていると思います。アクリル毛布であれば
寝床内に汗が籠り、それが冷える原因になっている
事もあるでしょう。寝具の組み合わせや
今使っている寝具の個々に問題があるかないかなど
検討しましょう。

 

 

 

今回、このお客様には
羽毛ふとんと、軽めのウールケットを購入して
頂きました。敷寝具の状態や保温力も影響して
いる可能性も否めませんので今回は様子を見て
掛けふとんの軽量化と保温力UPをさせて頂きました。

 

 

一言で身体がだるいと言っても
原因は単に掛けふとんの重さだけとは限りませんので
俯瞰して考えてみる必要があります。

 

 

 

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寝具製作事例No.175『合掛けふとんのススメ』

2022年2月15日 / えびすやにあるもの, 掛ふとん, 羽毛製品

羽毛ふとんは既に大半の方がお持ちですが
案外持っておられないのが”合掛けふとん”
これはあればとても使い勝手の良いふとんです。

今回は羽毛掛けふとんのリフレッシュ&リフォームという形で
厚みを変更して合掛けふとんと肌掛けふとんをお作りさせて頂きました。

合掛けふとんは夏と冬の秋や春に活躍します。
掛けふとんを夏以外の冬にずっと使うケースがありますが
気温が高くなるとどうしても蒸れます。蒸れるという事は
それだけ汚れをはじめダメージも受けるという事になります。

 

肌ふとんでは寒すぎる。でも掛けふとんでは蒸れる。
そういう時に使います。ホントに丁度良い加減なのです。
おススメです。また夏場、ご主人がエアコンをガンガンに
効かせてしまうので奥様が寒い目をしてしまう…。
そんな時にも合掛けふとんはおススメです。

そしてもう一つメリットがあります。
掛けふとんを使う時期が短くなりますので
掛けふとんの寿命が延びます。

是非、合掛けふとんお使いください。
ゴールデンウィーク辺りから重宝しだしますよ!

リフレッシュの時は自分がお願いしたレシピで
どんな感じで回復したのかを確認するのにふとんを押してみたり
放置して確認しています。羽毛リフレッシュは一枚一枚どれも
状態や品質がバラバラですので目利きがとても重要です!

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羽毛ふとんを買う時の大事なポイント

2021年12月9日 / 寝具のこと, 羽毛製品

年の瀬が迫り、寒くなってきますと
通販や寝具売場では冬用の寝具をよく見かける様に
なってきます。そこで売り場や紙面のスペースを
沢山とるのが羽毛ふとん。

 

羽毛ふとんは安いのは1万円を切るかと思えば
百貨店に行けば100万円を超える羽毛ふとんもあります。
一体何が良いのか分からなくなってしまいますよね(^^;

 

 

 

中身の羽毛の品質や縫製の仕方など羽毛ふとんを
構成する要素は沢山ありますがまずは簡単に解るのが

 

 

 

 

側生地が何で出来ているかです。
最近、手頃な羽毛ふとんは殆どがポリエステル製です。
綿15%、ポリエステル85%なんてのが多いですね。
ポリエステル100%と言うのもよく見かける様になりました。

 

 

 

ここ数年、羽毛の相場は様々な要因によって徐々に相場が上昇しています。
ちょっと前に羽毛の産地偽装の問題の根底もコストを下げる為です。
このポリエステルの側地を使う事の目的もコストを下げる事です。綿100%と
ポリエステルの側地では値段が全然違います。

 

 

最近、よく見るパワーアップ加工。羽毛本来の力を引き出す加工と
いう訳ではなく輸送コストを下げる為にカンカンに圧縮してコンテナに
詰め込む為、羽毛が圧力でつぶれてしまっているのです。それを
スチームなどで復元させる為の工程です。同じメーカーが製造していても
グレードの高い羽毛ふとんでは行われていない加工です。コストよりも
余計なストレスを掛けない事を考えての事なのでしょう。

 

 

 

 

企業努力でコストを抑える事は必要な事ではあると思います。
しかし、専門店としては眠りを邪魔する寝具は販売したくないのです。
えびすやでは綿100%の側地のみを扱っています。
ポリエステル製の生地よりも値段は高くなります。
綿100%のものを使う事に意味があります。

 

 

ポリエステル製生地は

 

 

◎吸湿性が無く、通気性が悪い。
◎そのため長所である調湿性が生かされない為、羽毛の良さが死んでいる

◎生地から羽毛が噴出しやすい
◎蒸れやすく、生地表面がベトつきやすい。
◎静電気が起きやすい。

 

 

 

値段が安い、軽いといったメリットはありますがおススメは
出来ません。また、コストを抑える事が目的ですから
羽毛も品質の良いものが入っているとは考えにくいのです。
そうなってくると羽毛も成熟度が低く壊れやすい物や
臭いがきつかったり(洗浄不十分・未成熟ダウンの使用)
するケースもあるでしょう。そうなると保温力も低くなります。

 

 

 

価格最優先で購入されるのであれば
ポリエステル製の生地を使用された羽毛布団を
買うのも良いかと思いますが日々の温かさ、快適さを
求めるのであればおススメ出来ません。最低限、綿100%
の製品をお勧めします。しかし、綿100%だからといって
必ず良いというわけではなく一つの最低限の目安です。
中身の羽毛の質、側生地の重さやフィット感、縫製の仕方などに
より寝心地は全然変わってきます。

 

 

 

安さには安さの訳がある事をご理解ください。

 

 

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ふとんのえびすや
京都府京丹後市峰山町呉服6
(京都銀行峰山支店前)
定休日:ほぼ無休(不定休)
※御来店前に連絡を頂けると幸いです
営業時間:AM9:00~PM7:00

 

 

Gamada Hidemasa

 

睡眠や寝具の事はプロの目線で、丹後の神社や
歴史の事はよく理解せず書き綴っております。
寝具製作技能士、上級睡眠健康指導士
羽毛診断士(ダウンプロフェッサー)等の
資格を持ってます。お気軽にご相談下さい。
お越しの際には連絡を頂けると幸いです。

 

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