カテゴリー「羽毛製品」の記事

FMたんごでお話した羽毛ふとんについての解説

2019年11月23日 / 寝具のこと, 羽毛製品

今朝の再放送が終わりました。
お聞きくださいました方、有難うございます。
ラジオでお話した事の解説+お話できなかった事を
こちらで書いてみたいと思います。

 

 

 

羽毛ふとんのお手入れについてです。
これは特に羽毛ふとんに限った話ではありません。
全ての寝具に共通していえる事ですが

 

 

 

『湿気をどう扱うのか?』

 

 

という事です。特にこれから結露を
起こしやすい時期ですし、丹後は湿度の高い地域。
湿気との付き合い方を考えなくてはなりません。
まずは保管方法。この間にふとんをダメにして
しまっているケースがありますのでラジオで
お話した事をまとめますと

 

①布団圧縮袋には収納しない。

 

これは2つの危険性があります。
圧縮すると元に戻らなくなるからです。
それと、収納前の乾燥が甘くて
水分が残っていると結露を起こし
カビを生やしたりかび臭くなることがあります。
それはナイロン袋で密封してしまうので
通気性が無い事が問題です。

 

 

②出来るだけ湿度の低い場所で保管

 

家の中で出来るだけ湿度の低い場所で
保管しましょう。理想の場所は二階の
南向きにある押し入れです。

 

 

③収納は通気性のあるもの

 

衣類をクリーニング出した後
ナイロン袋に入って帰ってきますよね。
これは良くないと言われています。
通気性が無いからです。羽毛ふとんも
同じで元々付属している不織布の収納バックや
使わなくなった古シーツがおススメです。

 

 

えびすやでは全ての羽毛ふとんではありませんが
柿渋染めの特大巾着収納袋をお付けしています。
柿渋染のは自然の抗菌作用があります。

 

 

普段のお手入れについて

 

 

羽毛ふとんは大半のメーカーさんが
『陰干しで風通しのよい所に干しす』事を推奨し
ています。これは日干しすると紫外線により
生地が劣化し羽毛吹き出しの原因になりかね
ないからです。

 

 

ところが…。意に反して日干しをジャンジャン
やっている羽毛ふとんの方が羽毛の状態が
良いのです。それは湿気がシッカリと抜けている
からです。湿気がそれだけダメージを与えて
いるという事です。

 

 

 

同じ時に同じ羽毛ふとんを購入して
同じ様な環境で同じ様な使い方をして
だお手入れが日干しと陰干しだった場合
日干しの方が状態が良いのです。

 

 

でも日干しをすると生地が傷むのでは?
と当然思われると思いますがそれは
カバーを掛けたまま干す事で簡単に防げます。

 

 

次に羽毛ふとんのクリーニングについて

 

(僕が手洗いした羽毛ふとん。自分で洗うに当たっては注意が必要です)

 

 

羽毛ふとんは理屈で考えると
水鳥の胸毛ですから水に濡れる事は何ら問題は
ありません。しかし、洗い方を間違えるとダメです。
最近は自分でコインランドリーで洗われる方が
多いですがその反面、失敗している方も多いです。
キルトを仕切るマチを破ったり、洗剤を間違えたり
乾燥し過ぎたり…。プロの業者さんは手順を踏んで
洗っておられます。安易な自身でする洗濯よりも
プロに任せた方が良いと思います。

 

 

羽毛ふとんは洗濯をしない劣化と
洗濯に伴う劣化があります。例えば前者は汚れによって
羽毛同士が絡んでいき、そして壊れてしまう事。
後者は洗う事でカサ減りや羽毛同士の絡みが酷く
なる事。羽毛の劣化が進むとこういう事があります。
あと何処の業者さんにお願いするかもかなり大事です。
(👆かなり重要だと思います)

これは一つの目安に過ぎませんが例えばい劣化が
進んでいないが汚れが気になるくらいの5~6年くらいで
10年くらいで羽毛のリフレッシュするのが良いかと
思います。どちらも劣化が進む前に先に手立てをすると
長く良い状態で使えます。

 

昨今、食生活の変化により羽毛の元となる水鳥の
飼育数が減ってきています。(羽毛は副産物です)
それに伴い、価格もジワリジワリと上昇しています。
当然、羽毛ふとんの価格も上昇しています。これは
一時的に横ばいだったり、若干下がる事が
あったとしても長期的視点でみれば価格があがる
事は避けられないでしょう。

 

 

だから、質の良い羽毛ふとんを使い、お手入れを
キッチリすれば長持ちします。そして羽毛の膨らみが
弱まってくる10年くらいを目途に羽毛ふとんのリフレッシュ
する事により羽毛がふっくらと回復し、側地も
新品になります。これは新しいものを買うよりも断然
安く出来ますし、質の良い・状態の良い羽毛であれば
羽毛ふとんのリフレッシュに掛かる費用と同じ価格で
新しい羽毛ふとんを買うよりも内容が全然良いです。

 

出来れば、少々高いと感じても良いものを
買った方が長く、快適に使う事が出来るので
長い目で見るとこちらの方が結果、得なんです。

 

 

えびすやの得意な仕事

 

 

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寝具製作事例No.138『羽毛ふとんサイズ変更リフォーム』

2019年11月17日 / えびすやにあるもの, 寝具のこと, 寝具制作事例, 羽毛製品

今年は暖かいせいでしょうか?11月後半に
差し掛かっても羽毛ふとんのリフレッシュ・リフォームの
ご注文を頂いております。

 

 

今回の事例は
羽毛ふとんがベッドからずり落ちるとのご相談。
原因は羽毛ふとんに羽毛を詰めすぎる事で
膨らみ過ぎ身体に沿わない、ずり落ちるそれを
解決したいとのお話。

 

 

当初、お客様は羽毛ふとんに原因があるとは
全くお考えになっておられず、なぜそうなるのかを
お話しすると『新しく買いなした方が良いですか?』
尋ねられましたがそれを判断する前に羽毛診断を
行いました。

 

 

 

状態の劣化具合は一般的なそれなりの状態で
十分リフレッシュ・リフォームが可能です。
ですので新調よりもリフレッシュ・リフォームを
おススメさせて頂きました。こちらの方が
価格も抑えられますし、リフレッシュをする
事でまた寿命も伸びます。

 

 

 

 

もう一つ、リフレッシュをおススメした
訳にだセミダブルロングサイズをお預かりし
シングルロングサイズへとサイズダウンを
おススメしておりました。そうする事により
現在、セミダブルサイズのベッドにセミダブルロングの
羽毛ふとんを使うケースが多いのですが
この場合、シングルロングサイズを使われる
事をおススメします。そうする事でふとんのダレが
減り下に引っ張られにくくなり軽くなり、下へ
ズレにくくなります。

 

 

そしてサイズダウンの場合は足し羽毛が
少なくなるメリットもあります。そしてその時に
3X5マスの縫製から画像の様な5×6マスへと
作り変え、バランスの悪い充填量も調整して
フィット感を高めます。フィットするか
どうかは非常に重要です。

 

 

 

単に羽毛を洗浄し、新しい側生地に詰めれば
良いという訳ではなく、新たなものに作り変える
訳ですから同時に問題点を解決する事も
重要じゃないでしょうか?

 

 

 

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羽毛ふとんの上に毛布を乗せる?中に入れる?

2019年11月14日 / えびすやにあるもの, ケット・パット, 寝具のこと, 羽毛製品

これはお問い合わせや相談、質問を頂く
上位トップ5に長年君臨する件です。
解りやすくまとめてみましたので参考になればと
思います。

 

 

 

 

『羽毛ふとんの上に毛布を乗せたら良い?』
『羽毛ふとんの中に毛布を入れたら良い?』

 

 

 

どちらが正解だと思います。これ、お客様に
よく尋ねられる事なのです。大半の方は
上に乗せた方が良いと仰られます。

 

 

僕はどちらも正解だと思っております。
問題はどんな毛布なのか?という事です。

 

 

上に置いたら良い場合と言うのは主に

 

 

①アクリル毛布などの化繊系のもの。
②中身を詰めすぎて膨らみ過ぎている羽毛ふとん。

 

 

 

①の場合はアクリル毛布は良く滑ります。
中に入れるとふとんがよくズレ落ちたり
毛布ごとズレ落ちます。それと羽毛は寝床内の
湿気を吸収し発散させる働きがあり湿度を
抑える事で蒸れを防ぎ、暖かしてくれるのですが…。
アクリル毛布を中に入れるとその流れを
シャットアウトしてしまうのです。

 

 

②これはよく言われる理由です。最近は減ってきていますが
昔の羽毛ふとんは見栄えをよくするのに羽毛を詰めすぎて
いました。それ故に膨らみ過ぎて身体にフィットせず
隙間が出来て寒いのです。それを毛布で重しをすると
身体にフィットし保温力が高まります。

 

 

毛布を上に乗せうるかどうかはどちらが正解か
というよりもケースバイケースだと考えるのが正解です。

 

 

寝具は自然素材が良いと考える弊店としては
アクリル毛布自体(毛布の素材)に問題があるという事
そして、羽毛ふとんに問題がある事。上に乗せた方が良い
のはそういう場合だと思います。重石で乗せたりするので
あれば別に毛布である必要もないと思いますし、
羽毛の肌掛けふとんだってよい訳です。重い二重マイヤー

毛布などを乗せて無駄に重くするのもどうかと思います。
羽毛ふとんを使う理由の一つが『軽さですから』

 

 

 

ウール、カシミア、シルクなどの上質な毛布をお使い
でしたら中へ入れた方が具合良いと思います。僕自身
冬場はウールケット、シルク毛布を使いますがどちらも
中に入れています。その方が暖かいです。そして、出来れば

折角ですから軽いものをお使いになられると良いかと思います。
綿ふとんをお使いの場合も中へ入れて下さい。

 

 

そして、羽毛ふとんの構造(側生地の素材・中身・縫製の仕方)が
ちゃんとしているかも大事な事です。羽毛ふとんは側地の中に
ただ、詰めればそれでよいという訳ではありません。

 

 

そして、羽毛ふとんの
質そのものが悪くて保温力が無いという場合もあります(^^;
それはどうしようもないですね…。

 

 

 

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ふとんのえびすや
京都府京丹後市峰山町呉服6
(京都銀行峰山支店前)
定休日:ほぼ無休(不定休)
※御来店前に連絡を頂けると幸いです
営業時間:AM9:00~PM7:00

 

 

Gamada Hidemasa

 

睡眠や寝具の事はプロの目線で、丹後の神社や
歴史の事はよく理解せず書き綴っております。
寝具製作技能士、上級睡眠健康指導士
羽毛診断士(ダウンプロフェッサー)等の
資格を持ってます。お気軽にご相談下さい。
お越しの際には連絡を頂けると幸いです。

 

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