寝具製作事例No.201『オリジナルオーダー枕製作』
2023年10月15日 / えびすやにあるもの, 寝具制作事例, 寝具調整事例
通常はお断りをさせて頂いているのですが出張でオーダー枕を製作させていただきました。というのは一番大きな理由は枕を合わせるには色々とパターンがありそのすべてを持っていけないので合わせきれないのと訪問先との往復に時間を取られてしまいますので基本的にはご来店していただいております。今回のご依頼は老人ホームさんからでご事情は分かっておりますのでお受けさせて頂きました。
現場に行けば悩んでおられる原因が寝具から伺い知れるのでその情報を元にお作りしたり、アドバイスが出来ます。これは現場へ足を運ぶ利点です。枕を作るにあたりまして通常はジックリと時間をかけて1時間以上は時間がかかるのですがご高齢ですのでお疲れにならないよう極力時間は短めにさせて頂き、計測だけして後は店に戻り製作をします。
僕の父方、母方の祖父母は全員亡くなっていますのであまりこういう時、チラッと昔の話を聞いてみる事があります。どんな話の流れだったのか忘れたのですがお客様が山奥の集落からふもとの集落へ引っ越されてきた話をされたので昔の話を尋ねてみました。
昭和38年に丹後は三八豪雪というとんでもない大雪に見舞われました。丹後は雪国ではありますが最近はそこまで積もることはありません。しかし、この頃はよく雪が降り尚且つ、この年はトンデモナイ大雪に見舞われたのです。丹後の山間部には沢山の集落が点在していたのですがこの大雪で陸の孤島になってしまいライフラインが切断されてしまい。とても大変な目に合われました。これを機に山間集落を離れ、麓の集落へと引っ越される方が増え、丹後の山の中には沢山の廃村が出来たのです。これは丹後の生活が大きく変化する一つのターニングポイントでした。実際に山間集落で体験された方にちょっとお話を聞いてみたかったのです。あまり詳しくは聞けませんでしたが今まで聞いた来たのと同様、完全に家が埋まりものすごく大変だったそうです。
ご高齢のお客様のところへ伺う一つの楽しみは特に昔話が聞けること。これはどうあがいても僕が今から体験することは不可能です。だからこそ面白いのです(^^)
えびすやの得意な仕事
羽毛ふとん・枕・綿ふとん、オリジナル寝具オーダー等の製作事例は⇒こちら
1人1人の身体に合わせ寝易くする寝具調整の事例は⇒こちら