寝具制作事例No.72『今日の羽毛の目利き』
2018年8月15日 / えびすやにあるもの, 寝具制作事例, 羽毛製品
羽毛ふとんのリフレッシュのご相談です。
十数年前にご購入された寝具大手N社の製品です。
使用年数の割には羽毛に反発力があり元気があります。
しかし、お客様のお悩みは…。
『ここ数年、寒くて…。』
寒さが一番のお悩みです。
ミシン目を解き、中身の状態を確認してみました。
ホワイトグースダウン93%の表記です。
ファイバーも少なく、羽毛のベタつき感が
少ないので恐らく、水洗いをしているのでは?
(後で確認すると数年前に水洗い一度されてました。)
ピリングが進んでいますが十分にリフレッシュ可能な
羽毛ふとんです。状態は悪くはありません。
では何故、そんなに寒いのか?
長年の使用により買った時と比べたら
羽毛は劣化してきています。それは仕方ありません。
一番の原因は羽毛ふとんのマス目が大きすぎるのです。
3×5マスで合計15マス。これは大きすぎます。
羽毛の状態以上に構造上の問題が寒さを招いています。
マス目が大きすぎると中で羽毛が散ってしまい
肝心の身体の当たる部分に羽毛が無い。そんな状態に
なります。羽毛が無いから身体が保温できてないんですね。
今回は同等の生地(綿100%80サテン)に除塵時の
目減り分を足す羽毛も同等のもの。縫製は大きく変え
フィット感が出る様に細かくします。状態は悪くないので
洗浄、除塵で目減りする羽毛は少ないかなと思っております。
今年の冬は間違いなく保温力がUPして快適に
お使いいただけますね。
今、現在でしたら10月までにお納め出来ますので
羽毛ふとんの保温力が低下していることが気になって
いらっしゃるようでしたら羽毛診断士がいる弊店に
ご相談ください。
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