制作事例No.66『元の状態に戻しながら機能性をUP』
2018年6月30日 / えびすやにあるもの, 寝具制作事例, 掛ふとん, 羽毛製品
暑くなり、羽毛の仕立て替えのご相談が増えております。
チラシなどでは自分の好きなコースを選んであとは
お任せと言うのが普通で一般的です。
それはそれで解りやすくて良い面もあるのですが
預かる側がその羽毛の状態や品質を理解していないと…。
例えば、凄く良い羽毛ふとんなのに安いコースを
選び、硬いごわごわの生地で安価な羽毛を
足し羽毛として使うので仕上がりが元に比べて
微妙な仕上がりで戻ってきたりします。
以前、驚いたのは2回目のリフレッシュをしたいと
預かり中を確認すると7~80%がフェザー。残りのダウンは
そこそこ粒の大きいものが入っています。
ひょっとしたらフェザー100%の羽根ふとんを
無理矢理、リフレッシュしたのではないか…?
(ダウン50%以下は通常リフレッシュ不可です)
と思えるものもあります。
リフレッシュで預かる羽毛ふとんは
同じ状態のモノはありません。自分が見たことがない
タイプのものもあります。汚れ方も劣化の仕方も
誰がどれだけ使うかでバラバラです。出来るだけ
良い状態にしてお返ししたいと思えば判断に悩む事も
ありますし、解らない事、知らない事もあります。
そんな時は工場の現場の方に相談して話を詰めます。
これがまた、個人的にも勉強になるのです。
今回は側地がシルクであり
生地の劣化により羽毛の吹き出しがきになると
いう事でリフレッシュのご依頼でした。
シルクの側生地は吸湿発散に優れとても良いのですが
生地が劣化しやすいという欠点があります。
色々とお話を伺ったうえでご提案させて頂いたのは
側生地はシルク同様、軽く滑らかな細番手の
綿100%の生地です。
厚みは元のモノくらい。ただ、マス目が大きい
ままで膨らみを持たせるとフィット感が悪く
使いにくいのでマス目を細かくし、マチは
従来と同じの厚めにしています。
出来る出来ない、した方が良いしない方が良いは
別にしてえびすやへ依頼、相談される場合は思う事
感じる事をご自由にお話下さい。話の中から
良い方向へと導かれることが多々あります。(^^)
僕としては出来るだけ快適に使える様にして
お返ししたいと思っております。
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