制作事例No.52『親父に教えて貰っておけば…』
2018年2月1日 / えびすやにあるもの, 寝具制作事例, 掛ふとん, 綿製品
先代をご贔屓にして頂いていたお客様からのご要望で
肌掛けふとんの制作ご依頼です。残念なことに先代の親父からは
ふとんの作り方については殆ど教えてもらってないのです。
多分、作り方が大分違うはずです。
肌ふとんと言いましてもお話を聞いていると
どうもエジプト綿で作った肌掛けふとんの様です。
エジプト綿の特徴はと言いますと
〇真綿の様な風合い
〇ピタッと肌に吸い付く。
〇フワフワとしていない。
〇身体にフィットして暖かい
こんなキーワードからエジプト綿では?と
思いエジプト綿で作ってみました。額縁仕上げではなく
ケヌキ仕上げです。ステッチを掛けたり、綴じる箇所が
多いので結構手間が掛かります(^^;
今回は紐穴付きで側を縫ってみました。
紐は裏地を三つ折りにして端を縫い込んでます。
肌布団なのでカサがありませんが
じつはコレ、凄く暖かいのです。
このエジプト綿と言うのは繊維が細くて長く柔らかいのが
特徴でしな~としてるのです。だからふとんが柔らかい
フニャフニャな感じなのです。(そのぶん作りにくいです…)
だからフィット感が抜群です。
これも和綴じでポイントで留めているに対して
これをミシンでキルティングすれば手間もかかりませんが
柔らかく身体にピタッと引っ付くような風合いは
弱くなってしまうでしょう。
感覚もまるで真綿ふとんを着てるような風合いです。
中綿は約1.4㎏と軽めです。まだ試した事がないのですが
羽毛ふとんの中に入れて使ったらかなり暖かい様な気がします。
親父は何も言わずに倉庫にエジプト綿の在庫を
残してあちらの世界に行ってしまったわけですが
親父は結構、お客さんにエジプト綿で仕立てたふとんを
薦めてました。それは良さをよくわかってたからでしょう。
側地にポリエステルを使用してたり
未熟でスカスカのダウンを使った羽毛ふとんを
使うくらいなら遥かに綿わたのふとんを使った方が
心地も良ければ値段だって差がありません。
羽毛ふとんにこだわり、質の悪いものを使うくらいなら
綿わたの寝具をお使いになられる事をおススメします。
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教えて貰っておけば、聞いておけば、っと、思うこと有りますよね、私も今は亡き叔母に、今ある、昔のオールド東京ミシンの事、聞いておけば、よかったと、ネットで調べても、情報全く無しで、悩んでます!
いげのやまさん
以前テレビで見たことあるのですが
こういうミシンをレストアして復活させてくれるところが
あったと思います。大概のものが復活できそうな雰囲気でしたよ。