今日の羽毛ふとんの目利き。『シルクの側生地は劣化しやすい』
2018年5月6日 / えびすやにあるもの, 寝具制作事例, 羽毛製品
真綿ふとんでも羽毛ふとんでも
シルクの側生地とは吸湿発散にとても優れるので
羽毛ふとんであれば羽毛の特性を引き出す
最高素材でもあります。
利点の裏には欠点が同時に存在する
訳でして、この最高の良さとは裏腹に
劣化しやすいという欠点があります。
羽毛ふとんで言いますと羽毛がちょろちょろと
出てくる様になり、避けて目立つ穴が
あくとダウンの粒が出てくる事があります。
先日、羽毛診断をさせて頂いた
羽毛ふとんはまさにシルクの側生地でした。
欠点を補うためにキルティング部分などは
補強してありましたが綿の生地に比べると
寿命は短くなります。そういう事情もあり
最近はシルクの側生地はあまり用いられなく
なりました。
お客様のご了解のもと開けさせて頂き
羽毛の診断をさせて頂きますと
羽毛のベトツキ感はあまりありません。
長年使った羽毛ふとんはドテッとした
重さがありませんか?それは皮脂汚れなどで
羽毛がベタつき重くなっています。羽毛も
よく見るとベタベタしてしな垂れていたりします。
これが羽毛が絡みだす原因となり羽毛を
劣化させて行きます。そういった意味では
羽毛ふとんの丸洗い(業者さんの水洗い)は
有効なのですが劣化が進み羽毛が絡みだして
いる場合はそれを解すのが難しく、洗い方に
よっては更に悪化してしまいカサが無くなって
しまうケースがあります。
今回のケースはピリングが散見されますが
ファイバー(羽毛が千切れたもの)化はあまり
しておらず全般的に状態は良いです。
リフレッシュをさせて頂くことになりましたが
これは間違いなく良い状態で仕上がりますね!(^^)
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布団の中身はプロの診断で無いと一般の人には
判らない事ですし、また、普段は中も見れないですよね、布団屋さんならではのリフレッシュ・・・イイね!
いげのやまさん
リフレッシュおススメです!
見事に蘇ります( ̄ー ̄)ニヤリ