羽毛ふとんの上に毛布を乗せる?中に入れる?
2019年11月14日 / えびすやにあるもの, ケット・パット, 寝具のこと, 羽毛製品
これはお問い合わせや相談、質問を頂く
上位トップ5に長年君臨する件です。
解りやすくまとめてみましたので参考になればと
思います。
『羽毛ふとんの上に毛布を乗せたら良い?』
『羽毛ふとんの中に毛布を入れたら良い?』
どちらが正解だと思います。これ、お客様に
よく尋ねられる事なのです。大半の方は
上に乗せた方が良いと仰られます。
僕はどちらも正解だと思っております。
問題はどんな毛布なのか?という事です。
上に置いたら良い場合と言うのは主に
①アクリル毛布などの化繊系のもの。
②中身を詰めすぎて膨らみ過ぎている羽毛ふとん。
①の場合はアクリル毛布は良く滑ります。
中に入れるとふとんがよくズレ落ちたり
毛布ごとズレ落ちます。それと羽毛は寝床内の
湿気を吸収し発散させる働きがあり湿度を
抑える事で蒸れを防ぎ、暖かしてくれるのですが…。
アクリル毛布を中に入れるとその流れを
シャットアウトしてしまうのです。
②これはよく言われる理由です。最近は減ってきていますが
昔の羽毛ふとんは見栄えをよくするのに羽毛を詰めすぎて
いました。それ故に膨らみ過ぎて身体にフィットせず
隙間が出来て寒いのです。それを毛布で重しをすると
身体にフィットし保温力が高まります。
毛布を上に乗せうるかどうかはどちらが正解か
というよりもケースバイケースだと考えるのが正解です。
寝具は自然素材が良いと考える弊店としては
アクリル毛布自体(毛布の素材)に問題があるという事
そして、羽毛ふとんに問題がある事。上に乗せた方が良い
のはそういう場合だと思います。重石で乗せたりするので
あれば別に毛布である必要もないと思いますし、
羽毛の肌掛けふとんだってよい訳です。重い二重マイヤー
毛布などを乗せて無駄に重くするのもどうかと思います。
羽毛ふとんを使う理由の一つが『軽さですから』
ウール、カシミア、シルクなどの上質な毛布をお使い
でしたら中へ入れた方が具合良いと思います。僕自身
冬場はウールケット、シルク毛布を使いますがどちらも
中に入れています。その方が暖かいです。そして、出来れば
折角ですから軽いものをお使いになられると良いかと思います。
綿ふとんをお使いの場合も中へ入れて下さい。
そして、羽毛ふとんの構造(側生地の素材・中身・縫製の仕方)が
ちゃんとしているかも大事な事です。羽毛ふとんは側地の中に
ただ、詰めればそれでよいという訳ではありません。
そして、羽毛ふとんの
質そのものが悪くて保温力が無いという場合もあります(^^;
それはどうしようもないですね…。
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