寝具製作事例No.168『20年使用した羽毛布団の再生』
2021年9月4日 / えびすやにあるもの, 寝具制作事例, 羽毛製品
使用歴が20年にもなると通常はもう寿命では?
とお考えになられるかと思います。しかし、一概に
そうとは言い切れません。確かにダメージが酷く
お断りするケースもあります。
20年使っていても使えるかどうかの差は
①品質の良い羽毛を使っている
②メンテナンスをちゃんとしている
安価で未成熟な羽毛ははやり弱いです。
一方、シッカリと熟成した羽毛、ダックダウンよりも
グースダウン。良い羽毛はやはり強いです。
そしてメンテナンスは普段よりカバー交換をマメにしていたり
ちゃんと干している。一般的には勧められない
羽毛ふとんの日干し、案外と日干しをしてる方が
状態が良い様に思います。紫外線による生地の劣化を
防ぐにはカバーを掛けたままで干せば大丈夫です。
やはり20年の使用ですのでそれなりには
ダメージはありましたがリフレッシュは十分に可能でした。
仕上がりもお預かりした状態に比べてかなりカサが戻り
ふっくらとしました。キルトもお預かりした時の
立体キルト3×5マスから5×6マスへとキルトを細かくしフィット感を
高める事で保温力をアップさせています。
3×5マスではあまりにマスが大きく、中で羽毛が偏り
やすく羽毛も中で移動が多いので摩擦が多くダメージを
受けやすくなります。羽毛の状態の回復だけではなく
縫製方法によってもかなり改善させることが出来ます。
20年、使ったからと諦めずに
一度ご相談ください。弊店では中身を取り出し
一緒に中身をみて状態の解説をさせて頂きます。
えびすやの得意な仕事
羽毛ふとん・枕・綿ふとん、オリジナル寝具オーダー等の製作事例は⇒こちら
1人1人の身体に合わせ寝易くする寝具調整の事例は⇒こちら
ムートン職人が目利きをした価値あるお値打ちのムートンとメンテナンス⇒こちら